王立宇宙軍 オネアミスの翼  
2001.12.31.Mon / 15:35 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

なぜ人は宇宙を目指すのか?
少年時代の夢を果たすため、些細なきっかけで、宇宙飛行士を志願したシロツグ。
しかし、それは思わぬほどの大きな流れとなって、
巨額な資金を動かし、さまざまな人を巻き込んでゆく。
果ては、政治的利権、国家的思惑が渦巻く。
しかし、宇宙を目指すのは、それほど価値があるのか?
さまざまな犠牲を払い、宇宙に進出するということは、
それほどに価値があることなのだろうか?
そして、その資格が人類にあるのだろうか?

なぜ人は争うのか?
領土を侵略し、利益を求め、自然を荒らし、富を奪いあい、争い殺しあう。
それは、神話のとおり、神様から盗んだ火が呪われていたからなのだろうか?
それとも、歴史は、間抜けなサルが始めてしまった、
破産するまで終わらないゲームだからなのだろうか?
すべてを否定するリイクニ。それは自分さえも、、、
彼女からは、とても不自然な印象を受ける。
一見完璧にも見える彼女の信仰心が、
生きていくために靴の中にお金を隠していることに、
なにか矛盾を感じてしまったからかもしれない。
そして、自分さえも否定する姿が、痛々しいからかもしれない。
少なくとも、多くの人は彼女の様には生きることは出来ない。
彼女自身が、自分自身の身をもって、それを知っているように。
しかし、それでも彼女は正しい。人はおろかで醜い生き物なのだ。

それでも、人類は歩むことを止めることはできない。
そして、ロケットを飛ばすことも、宇宙を目指すことも、
止めることはできない。資格があろうと、なかろうと。

果たして人類の行く先には明るい未来があるのか?
「存在するものには存在する理由がある。理由なく存在するものはない。」
しかし、それは、はかない期待。

いったんは中止になりそうになったロケットの発射。
しかし、シロツグはいいます。
「ここで止めたら、俺たちはただのバカだ。
 ここまで創ったものを全部捨てちまうつもりかよ。
 今日の今日まで一生懸命やってきたことだよ。
 立派なことだよ。」
それは、人類の現在までに至る歩みも同様なのだろう。

「どうかお許しと、哀れみを。
 我々の進むその先に、暗闇を置かないでください。
 罪深い歴史のその先にも、ゆるぎない光を。」

人類には前に進むしか道がない。
それには、祈りをささげる謙虚さが必要なのかもしれない。
そして、自らの過去の過ちを認める謙虚さも。
それでも、進むしか道はない。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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