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  宇宙飛行士の医者  
2024.01.25.Thu / 12:06 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。








この映画を未見の人は、映画を見てから下記を読んでください。
ネタバレ満載なので。
お願いします。


人を宇宙に送り出すこと。
それが為されれば人類にとっては大いなる一歩。
世界は素晴らしい方向に変わっていくだろう。
けれど、誰もそんなことは信じてはいない。
ただただ国家高揚の為、そしてメンツの為。

飛行直前にも関わらず失敗が続く、人が死ぬ。
それでも誰か一人を選んで送り出さなければならない。

矛盾に苦しみ、重圧に苦しみ、
逝ってしまった医者。
それでも前へ進まなければならない。
異を唱え、逆らうことなどは許されない。

国が強制する奉仕と犠牲。
本来あるべき姿との乖離に苦しんだ男の哀れさが、
心に残った映画。

人類初の有人宇宙飛行。
それは輝かしい人類の新しい歴史への第一歩。
これを足がかかりに月に住み、火星に進出し、
木星の資源も手に入れることができるようになるだろう。
今はまだロケットは小さいが、
今世紀末には巨大で多くの人を乗せる宇宙飛行艇が、
完成されるだろう。

しかし、本当は誰もが知っている。
無理に無理を重ねて期限に間に合わせるのは、
人類の夢の為ばかりではない。
国の威信、敵国との技術競争、
来るべき未来に対して優位な位置に就く為。
その為の犠牲なのだ。


今日も実験は失敗して脱出装置は機能しなかった。
検査の為に閉じ込められた兵士は、
火災で帰らぬ人となる。
これで本当に成功するのだろうか?
誰もが心に大きな不安を抱え、しかし、
止めることを口には出せない。


医者の仕事は命を救うこと。
しかし、今自分が行っているのは、
死地に赴く人間の選定。
絶対に無事に帰ってきて欲しい。
しかし、それは絶望的な願いと感じてしまう。

矛盾に苦しみ、重圧に苦しみ、
逝ってしまったダニエル。
国が強制する奉仕と犠牲。
本来あるべき姿医者の姿との乖離に苦しんだダニエルの哀れさが、
心に残った映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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