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2024.04.11.Thu / 20:44 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。







切っ掛けは些細なことだった。
2分間の黙祷を授業開始時に実施した生徒たち。
しかし、それが思わぬ結果を呼び込む。

盲目的に社会に従っていれば、
安泰な未来と生活を得られるはずだった。
しかし突きつけられる非情な選択肢。
友人を裏切り自分だけの安定を図るのか?
友人を庇い、自身の未来を捨て去るのか?


最後には大多数の者が後者を選ぶ。
友情の為だけではないのだろう。
卑怯者には成りたくはない、
ということだけではないのだろう。
彼らが選んだのは自身の考えを主張できる自由。

最後には自分たちの行動を自分たちが決める。
それは決断するということは、
責任を伴うということを知ったからだろう。

社会的な思想の対立というよりも、
自身の行動に責任が伴うことを学んだ若者たちの映画、
という様に感じた。
代価と犠牲にしたものは大きかったが、
大切な事を学んだ若者たちを描いた映画。




西ドイツで知ったハンガリーの悲劇。
ソ連の支配にささやかであっても反抗したい。
ハンガリーの人々に共感を示したい。
授業の開始時に2分間の黙祷を提案した学生、テオとクルト。
そこには社会的な思想は無いように見えた。
どちらかと言えば征服者に対する反抗心のように感じられた。
若者たちが持つ一種のノリのようにも見えた。
この提案を拒否する者も居た。
しかし多数決という方法で皆を従えたクルト。

穏便に済まそうと考えた校長。
しかし、学務局や教育大臣までもが、
首謀者を暴こうとやって来る。

一致団結して、これを乗り越えようとする学生たち。
しかし、学生たちを個別に切り崩してゆく学務局。
この手法はテロリストを秘密警察が暴き出す方法に似ている。
偽の情報を流し、お互いを疑わせる。
個人の弱みや家庭の事情につけこむ。
それは狡猾で非情なる方法。
徐々に追い詰められてゆく生徒たち。

仲間たちを庇うため一人西ドイツに脱走を決めるクルト。
家族を捨て、生まれた場所を捨てる。
それは若いクルトには苦渋の決断なのだろう。
しかし、母親が背を押す。
保身主義に見えた父親が自らを犠牲にして息子を送り出す。
全ては愛する息子の未来を守る為。


遺された学生たちも考える。
クルト一人を犠牲して解決する問題ではない。
自分たちを抑え込もうとする彼等の卑劣なやり方。
そんな社会で、この先生きてゆけるのだろうか?
自身の考えを主張できる自由が無い、この社会で。


最後には皆が自分自身で道を決める。
黙祷は多数決で決めた。
しかし、それは間違っていたことを学んだのだろう。
行動することを決断すれば、
責任は自分自身で取らなければならない。
他の誰かに決めることも、責任を取ることも、
任せてはいけないのだ。


社会的な思想の対立というよりも、
自身の行動に責任が伴うことを学んだ若者たちの映画、
という様に感じた。
代価と犠牲にしたものは大きかったが、
大切な事を学んだ若者たちを描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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