死ぬまでにしたい10のこと  
2005.01.04.Tue / 20:36 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

原題は、MY LIFE WITHOUT ME
この意味深な原題の方がしっくりと来る映画でした。

アンは23歳にして、二人の娘と失業中の夫をささえる一家の大黒柱。
貧しくても愛にあふれた家族の中で幸せに、
しかし、日々の生活に追われて、生活しています。

だが、自分が余命いくばくも無いと知った時、
10の死ぬまでにしたいことを実行しようとしていきます。

彼女のしたいことは、かなり自己中心的で多岐にわたっていますが、
突拍子が無いものではなく、
彼女の実際の生活に根ざしているように感じました。

だからこそ、彼女の死後、彼女の存在が悲しい思い出としてだけではなく、
残されていった人々の生活に根付いているようにも感じます。
それは、まさに、MY LIFE WITHOUT ME、なのです。
スーパーマーケットでの彼女の孤独を表すシーンが秀逸でした。
周りには、日々の健康には気をつけるくせに自分の死を実感しない人ばかり。
そんな人々が踊り、踊らされているにもかかわらず、
アン1人だけは踊っていません。
彼女1人だけ、自分の死を実感しているからです。
だからこその孤独。それ故、自分が死んだ後の自分の人生が欲しいのでしょう。
そして、実感しているが故に、
それまで心に封印していた自分の願望を実践してゆくのです。

夫以外の男の人とつきあってみる。
私個人としては、できれば、
最後の時間を家族と共に生活して欲しいと思います。
しかし、彼女に対して、彼女の願望は胸にしまったまま、
死んだほうがよいなどと、誰が言えるのでしょうか?
そして、もし自分だとしたら、、、
今と違った人生を経験したいと思わないのだろうか?

自分の人生はいつかは終わる。そんな人生の中で、
自分の願望を叶えることは、やはり自己中心的なことなのだろうか?
その結果、人が傷つくことを知っていても、実行してしまうのは、
やはり許されないことなのだろうか、、
では、人が傷つかない自分の生き方というのは、どんなものなのだろうか?

「世の中には、相手が望むようには生きられない人間もいる。
 努力してもダメだ、できないんだ。
 愛しても、人を幸せにできない。」

娘は実感を込めて、父のこの言葉に同意し、父を許したのだと思いました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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