列車に乗った男  
2005.05.07.Sat / 13:21 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

人生は、とても残酷
人は一人分の人生しか生きられない
でも
複数の人生を夢見ることができる
憧れることができる
でも
人は一人分の人生しか生きられない


偶然出会った二人の男。
革ジャン、拳銃、銀行強盗。
パイプ煙草、ピアノ、部屋履き、詩集。
お互いに、お互いの人生で捨ててきたもの、諦めてきたもの。
そして、お互いに思うことは同じこと。
相手と人生を交換したい。
しかし、時すでに遅く、運命の土曜日を迎える二人。
この映画の題名は、「列車に乗った男」。
ならば、最後にマネスキエは列車に乗れたのだろうか?
そして、ミランと人生を交換できたのだろうか?
いや、私には、そうは思えませんでした。
最後に彼らが見たものは、彼らの夢。

「自分に自信を持て。自分の本当の姿をよく見るんだ。」
自分の人生も、実は他人から見れば十分に魅力的なのかもしれない。
しかし、当の本人には、それが判らない。
そして、本人に判らなければ、それは意味が無い。
他人から見れば十分豊かで魅力的な人生のはずなのに、
でも、自分にだけ、それが判らない。

最後に二人で過ごした数日間。
その二人がお互いの人生に魅かれてゆく過程がとても素敵なのだけれど、
その時点で、すでにお互いの人生を分かちあっていたはずなのだ。
その結果としての、最後の夢なのだろう。

最後の夢は、自分の人生への未練であり、それは不幸なことなのか?
死にゆく夢の中とはいえ、つかの間に人生を交換できた彼らは幸せなのか?
お互いがそんな風に思えるまでに理解しあった、その出会いこそが幸せなのか?
私にはわかりませんでした。
ですが、とても感慨深いラストでした。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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