2005.05.13.Fri / 13:28 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

「これは決して偉業の物語ではない」
エルネストという青年が、世の中に直接触れ、
その後の彼の人生を支える何かをつかんだ旅行を描いた物語。

彼の旅は、3つのパートに分かれています。
前半で表現されているのは、南米のすばらしさ。
それは、自然の美しさや、人々の懐の深さ。
ちょっとの嘘でも寛大に受け入れてくれる人々。
どこでも、彼ら二人を受け入れ、歓迎してくれる人々。

しかし、中盤、旅の様子は、彼らの移動手段であったバイク、
ポデローサ号と分かれてから一変します。
南米の山奥には、多くの先住民が住んでいるのですが、
彼らの生活はとても悲惨。
資本家たちの圧政と搾取。
持つ者による持たざる者への差別。
明日の生活すら見えないほどの貧困。
そして、滅びてしまった過去の栄光。
後半は、共同で世界を作るすばらしさ。

「これは決して偉業の物語ではない」
それは、きっとゲバラ自身の人生全体を意味しての言葉なのでしょう。
人の役に立ちたい。そして、目の前には悲惨な生活をしている人々がいる。
誰かに言われたからとか、本で学んだからとか、そんなこと以上に、
人を助けたいという衝動に駆られるエルネスト。
川を泳ぎきり、二つの世界を結びつけます。
それは、できる、できないを考えたからではありません。
なにか、大きなことを成し遂げようとしたわけでもありません。
そして、その結果、なにが変わるかを考えたからでもないのでしょう。
ただ単に自分の自然な衝動に従っただけ。
真摯に、人の役に立ちたいと思い、だから、
何かをしたいと行動せずにはいられなかった、
そんな衝動がエルンストを動かしたのでしょう。
若者の可能性と、しかし同時に、純粋さゆえの危うさを感じさせます。

川を渡りきったゲバラを迎えてくれる病人たち。
そして、翌日、彼らを送り出してくれる人々。
エルネストが過ごした何日間かが、彼らを変え、
また、エルネスト自身にも、大きな変化が訪れます。
今までとは、同じ生活ができない、大きな変化が。
しかし、しなければならない、何かがわかるのは、
まだ、もう少し先の話なのでしょう。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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COMMENT TO THIS ENTRY
- from ガオ -

あれ?ヤンさんって、あのヤンさんだよね?
では、また。って、去っていってしまう
カッコイイ、ヤンさんですよね??(笑)
なんだかふらついていたら、ここに辿りつきました。
F2でブログはじめられてたのですね♪
とっても素敵。バックの空も清々しい。
そして、この映画、大好きです。
この映画を観た後、アタシも旅をしなきゃ、
この目で色んなものを観なきゃって思いました。

・・と、ここまで色々書いてしまいましたが、
アナタは誰?ときっと思われているかも(汗)
えっと、ガオという者です。。。
覚えてますか?(笑)ではでは、突然ごめんなさい。
それでは、また・・♪

2005.07.20.Wed / 03:49 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

いらっしゃい。ガオさん。
ご無沙汰してましてすいません。
 プログにしたのは、簡単にデザインが変わるからです。プログって本当にすごいですね。でも、いまだにトラックバックの仕方も知りません。トホホ。
 この映画は、何かにめぐり合いにふらりと旅に出たくなる映画ですね。実は、近所にミニシアターができて、最初に見た映画です。でも3ヶ月で休館。あぁぁ、、とても残念。

それじゃ、また。

2005.07.20.Wed / 23:23 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from くりりん -

またまたおじゃまします。
あ~ガオさんだ(笑)
ガエルの笑顔と実際のゲバラの笑顔にくらくらしてます。
TBさせていただきました。

2005.10.28.Fri / 20:07 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ガオ -

あ、くりりんさんだ(笑)
アタシもガエルの笑顔とゲバラの笑顔に
くらくらですよ(愛)
・・って、遊んでしまって
ヤンさんごめんなさい(汗)

2005.10.30.Sun / 16:30 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

むむ、くりりんさんとガオさんだ。
しかも、人のプログで、私意外のかっこいい男の話をしているとは、許せませんぞ!! 
 というのは嘘ですが、ガエルさんの笑顔は確かに人懐っこくて、純情っぽさがあふれていましたね。ですが、この前見た、「Dot the i」のガエルさんは、自分的には、いまいちだったです。

それじゃ、また。

2005.11.01.Tue / 21:43 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
かなり前の記事に失礼します。(いつもの事ですね(^_^;)

劇場鑑賞だったんですね。
ミニシアターでも、南米の自然は大きく迫ってきたでしょう。

ゲバラの青年期が、こんなに誠実で繊細だったとは
意外な感じでした。
中盤の悲惨な生活をしている人々が、
エンドロールで再度映し出された時には、
ジッとしていられないような気持ちになりましたよ。
だから、実際の状況を目の当たりにしたエルネストに、
かなり大きな変化が芽生えたのは分かる気がしました。
それを具体的に行動に移すのは並の人間じゃできない事ですが。

2009.03.12.Thu / 15:13 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

 この映画は、別な意味でもとても記憶に残っている映画です。私はとても田舎に住んでいて、新作はなかなかやってこない、映画館は近くにない、と映画ファンにとっては劣悪な環境。しかし、そんな私にも救いの手が!! 眼と鼻の先にミニシアターがオープン。喜び勇んで会員にもなったし、初回上映の、この作品も見に行きました。しかし、、、3ヶ月後には休館、、、なんとも残念な思いでした。

 まあ、そんなことは置いておいて、、、
 後先のことを考えず、自分の気持ちに正直に行動することは、若者の美徳であり、しかし、危うさでもあります。私は、チェのことは詳細には知りませんが、映画を見終わった後、彼が若くして死ぬんじゃないか、とか、何かに裏切られて深く失望するんじゃないか、とか、と不安な気持ちになったのを覚えています。それでも、彼は自分にとっては満足な一生を過ごせたのかもしれませんね。

 それじゃ、また。

2009.03.12.Thu / 22:22 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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★★★☆ 監督:ウォルター・サレス主演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ、ミア・マエストロ2004年 米・独・英・アルゼンチン・ペルー 23歳のアルゼンチンの医学生エルネストは大学を休学して、親友アルベルトと共に南米大陸横断の旅(最終目的地
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