2005.06.05.Sun / 13:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

TVシリーズのZガンダム、特に前半に限っていえば、
印象に残っているのは、カミーユのいらだちと、それゆえの摩擦。

カミーユは、物事を理解できないほどには子供ではない。
いろいろなニュースを見て、知識を蓄え、年相応に物事を考える。
しかし、カミーユは、大人の事情を許せるほどに、大人ではない。

そんなカミーユは、当然、周りの大人といさかいを起こす。
起こるすべての事柄が、彼には不幸であり、プレッシャーなのであろう。
大人に、彼自身の苛立ちを、容赦なくぶつける。
大人たちは、それを持て余し、時には暴力で解決しようとする。

TVシリーズの後半では、苛立ちをぶつける回数は極端に減ったが、
それは、単に物分りがよくなった結果ではなく、
彼が、自身の内面に溜め込んだ結果であり、
その結果がTVシリーズの不幸なラストにつながったのではないかと、
いまさらながらに思えてくる。
しかし、この映画版のカミーユは、どうであろうか。
映画のカミーユは、エゥーゴの大人にとっては、
父と母を殺されたかわいそうな被害者であり、
特異な能力を持ち、エースとして期待された少年ではない。
そして、TV版と違って、大人たちにはかなり余裕があるように感じる。
カミーユも、かなり素直だ。大人たちに素直に甘える。
TV版のシャアは、カミーユにとっては、ちょっと情けない大人であったが、
映画版では、カミーユは、憧れの眼差しで、シャアとアムロを見つめる。

苛立ちや、「修正してやる!」の台詞が無ければ、ゼータとは思えないものの、
しかし、話のテンポのよさもあいまって、かなり居心地のよい映画に仕上がっている。
ニュートランスレーションとは、こういうことなのでしょうか?
これならばラストは悲劇的でなくなるのか、とも期待しつつ、
この先に待ち受ける悲劇の大きさが、
どのように処理されるのかにも、不安が募る。

ともあれ、次回作が楽しみです。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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