女はみんな生きている  
2005.06.17.Fri / 22:04 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。


表面的には、女性が男性に復讐する映画の趣はあるものの、
しかし、よく見てみると、女性による女性の助け合いの映画。
そして、助けられたのは、女性ばかりではないのかもしれない。



いままで道具にされてきた女性たち。
だって、男にとっては、そのほうが簡単だから。楽だから。
面倒なことには目をそむけ。厄介なことは、女にお任せ。
だって、男は実はとても情けなく、なにもできなく、
そして、だらしないのだから。

道具のごとく扱われてきた主婦のエレーヌ。
図らずも、見ぬふりをしてしまった娼婦のノエミのことが気になります。
それは、見過ごしてしまったという罪の意識からだけではないのでしょう。
実は、彼女と自分は同じ境遇。
男どもに道具として扱われ、見て欲しい時には見ぬふりをされる。
それは、彼女の義母も同様に。
やはり、男どもに道具として扱われている娼婦のノエミ。しかし、
今の境遇から逃げ出したい。その凄まじいまでの意思の強さ。
そして、鮮やかに悲惨な境遇から逃げ出します。


本当に人を愛せる?
そんなエレーヌの質問にノエミは答えます。それはセックスのこと、と。
しかし、その後、彼女はセックスをやめて、本当に人を愛することを模索したように思える。
それは、ノエミが失われた時間を取り戻そうとしているかのようでもある。
そして、それは、エレーヌがノエミを助けたことになるのかも知れない。

エレーヌのだめ夫を義母に引き合わせて、母親でけではなく、
だめ夫に自分のだめさぶりを分からせたり、
息子に、はからずも本当の恋を教えたりと、
最後には、男女問わず、なんだか、みんないい方向に向いてゆく。

だからこそ、ラストシーンは穏やかな気持ちで見ることができる。
それは、カオスの後の平穏なる安らぎ。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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札幌映画サークルで毎月発行しているシネアストという会報誌へ業界の立場として依頼される映画原稿を書き始めて2年ほどになり、時折見て泣き話して笑う映画の楽しむ映画ファンの情報にアンテナ張ってもいます。会主催のフランス映画<女はみんな生きている>=http...
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