灯台守の恋  
2005.12.15.Thu / 22:37 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




不倫と友情を描いた映画かもしれません。
しかし、私には、人の心の美しさが印象に残る映画。

隠された真実を知った時、そして、
その真実とは、その人には裏切りにも似た出来事であった時、
果たして、それまでのお互いの関係は、崩れ去ってしまうのだろうか。
築いてきた関係は、もろくも崩れ去るものなのだろうか。
そうなる場合も、もちろんあるだろう。
しかし、憎しみと絶望を乗り越えて、そうは、ならない場合もある。
そんな人の心が美しい映画。


手と心に深い傷を負い、過去から逃げ出して来たアントワーヌ。
村人たちからの白い目にも耐え、冷たい挑発も冷静に受け流します。
しかし、受け流すことはできなかった、マベからの想い。
二人ともに、お互いの想いにあらがうことはできませんでした。
しかし、そんな二人の想いはやがて皆の知るところとなってしまいます。
そして、それは、イヴォンにとっては、
信頼し始めた相手からの裏切りにも似た出来事。
イヴォンは自暴的になるものの、
それを押し止めたのは、自然のきびしさと大きさ。
それはあたかも、死に迷う二人に、死ぬことの恐ろしさを、
見せつけているような荒々しさ。
イヴォンはアントワーヌを助け、二人で灯台を守り抜きます。
その後の二人の様子はこの映画には出てきませんが、
きっと、残りの任期を、淡々と灯台を守りながら、
いつものように、穏やかに過ごしたのではないのでしょうか?

実の父だと思っていた人が、他人であったことをしったカミーユ。
しかし、イヴォンの、その愛情は本物であったことを確信します。
それは、他人であったとしても、いや、他人という事実を知ったからこそ、
より、思いを強くしたのかもしれません。

今まで知らなかったことを知った時の戸惑い、怒り、絶望。
しかし、それらを乗り越えて、
自分の目を通して観たもの、感じたことを信じようする心。
その強さが美しい映画でした。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.344 / タイトル た行 /  comments(4)  /  trackbacks(2) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from Carolita -

ヤンさん、こんばんは。
「灯台守の恋」、実はすごく観たい映画だったんです。
主演の女優さんのインタビュー記事を雑誌で読んで、
なんて自然体で素敵な方なんだろうと。
記事を拝見して、ますます見たくなりました。
DVDになる前に、映画館に行けるといいのですが。(笑)
あっ、「フル・フロンタル」、不思議な映画でしたね。こちらからもT/Bお願いします。ありがとうございました。

2005.12.18.Sun / 21:43 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

実は、試写会に偶然当たって見ました。
でも、結構面白かったです。
よくある不倫ものかも知れませんが、それ以上に私にとっては友情や愛情が心に残る映画になりました。灯台守の仕事というのも興味深かったです。
 もし見る機会がありましたら、また、感想聞かせてくださいね。

それじゃ、また。

2005.12.20.Tue / 22:21 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from jester -

こんにちわ。jesterと申します。
灯台守の恋、わたしも男性二人の友情物語としてみました。いい映画でしたよね。TBさせていただきましたデス。

2005.12.21.Wed / 12:25 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

ども、はじめまして。
なかなか、この映画は人気があるようで、いまさらながらに試写会に当たってラッキーだったことをかみ締めています。
 この映画では、嵐の晩の後のことが描かれていないのですが、きっと二人が最後の日をかみ締めながら、時に「お前が残るべきだ」「いや、あなたこそ」、なんて言い合いながらも、淡々と、しかし、楽しく過ごしたのではないかと、想像し、最後に二人が分かれたのを思うと、映画を見終えて、哀しくも、しかし、幸せな気分に浸ることが出来ました。よい映画ですね。

それじゃ、また。

2005.12.22.Thu / 20:53 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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読ませてもらいました♪不都合でしたら消してくださいね♪
2005.12.17.Sat .No31 / TB失礼いたします。 / PAGE TOP△
『その6』でマベとアントワーヌが近寄っていくエピソードが少ない、ひとめぼれなのか、「男と女ならそういうのがあり、と割り切っているのでしょうか?ちょっと納得いかないところデス。」なんて書きましたが、よおくハラに手を当てて考えてみたら、jesterにも覚えがありま
2005.12.21.Wed .No33 / JUNeK-CINEMA in the JUNeK-YARD / PAGE TOP△

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