イン・ザ・カット  
2005.12.22.Thu / 22:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




男は、単純で欲望にまっしぐら。
女は、繊細で、簡単には自分の願望に走れない。
男と女は、同じ人でありながら、こうも違う生き物なのか?
そして、その間には相容れない深い溝がある。
ちょっと極端に感じはしたものの、
そんな男女の違いが印象的な映画。

彼女の母親の悲惨な結婚生活の影響からか、
男を遠ざけているフラニー。
でも、男が欲しくないわけではありません。
空想の世界で自らの欲望を満たして生きています。

そして、この映画に登場する男達は、なんだか、みんな極端。
単純で自己中心的。自分の欲望にまっしぐら。
そして、決まってその欲望の進む先は、やりたい、ということ。
男は、そんな奴らばかりじゃないよ、と言いたくもなりますが、
それを代弁するかのごとく登場するのは、刑事マロイ。
彼は自分が満足するだけではなく、
フラニーが満足することも考え、努力しているようです。
だからこそ、フラニーは魅かれたのかもしれません。
それでも、フラニーが妹を殺されて悲しんでいる、肝心な時に、
「こんな時、なにをしていいのか、わからないんだ。」
「して欲しいことを言ってくれよ。」しかし、
「与えても与えても、女は決して、満足しない。」さらには、
「君は疲れる女だ。」と逆切れ。
望みすぎる女性と、それに答えきれない男性。
それがお互いに分かっているから、
悲観的になり、望みを口に出せない女性。
答えきれない事にプレッシャーを感じる男性。
所詮、男性が女性を理解し満足させるのは、
無理だということなのでしょうか。

「ケ・セラ・セラ」のように、単純に全てを受け入れ、
生きてゆければ、どんなにか楽なんでしょう。
親がそういう世界観を与え、子供がそれを孫に伝える。
そういう意味でも「ケ・セラ・セラ」は幸福な歌なのかもしれません。

そして、確かにメグは、ヌードになるのには、
年を取りすぎているのかもしれませんが、
そういうレベルでしか、この映画を評価できていない人を、
もしかしたら、あざ笑っているかのような映画なのかもしれません。
そして、そこにこそ、彼女があえてヌードになった
理由があるのかもしれません。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.345 / タイトル あ行 /  comments(2)  /  trackbacks(2) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from くりりん -

昔「黒の舟歌」という唄があって
♪男と女の間には
深くて暗い川がある
それでもやっぱり会いたくて
エンヤコラ今夜も船を漕ぐ♪

そんな映画でした。

評判良くなかったけどお髭のマロイさんにくらくら
落ちてしまった私です。

2005.12.25.Sun / 22:21 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

 確かに評判はよくなかったようですが、それほど酷評される映画でもなかったような印象を持ちました。美しい自然と、どことなく乱雑な都市の映像とが微妙なバランスをかもし出している映画でもありましたね。
 クリリンさんは、マロイさんにくらくらでしたか? 確かにひげがある顔とない顔では全然印象が違うようですね。「死ぬまでにしたい10のこと」も見たんですが、同じ人だとは気づきませんでした。

それじゃ、また。

2005.12.27.Tue / 00:28 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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