クローサー  
2006.04.20.Thu / 22:54 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




相手との距離と、
それを信じることが出来るかということは、
所詮は無関係なのだということを強く感じる映画。
情報が氾濫している現在。
いろんな過ちを簡単に起こすことが出来る現在。
だからこそ、人は試されているのかもしれない。
自分に自分を試されているのかも知れない。


弱い人ほど、強くもないのに真実を知りたがる。
自分のことは棚に上げておいて、相手のことを問い詰める。
真実に耐える力を持っていないのにもかかわらず、、、
でもそれは、相手を確認するためではない。
それは、自分の不安を解消するため。

相手に向ける疑惑は、実は、自分に向ける疑惑。
自分なら簡単に犯してしまうかもしれない過ちを、
相手も簡単に犯してしまうのではという、
自分に向けられる疑惑。
でも、知れば知るほどに、
さらに不安が増して行くというジレンマ。
それでも知りたがっている真実は、
本当の真実から遠く離れているという不思議さ。
確認したがっている事実は、実は、自分の弱い心が創り出した妄想。
目の前に本当の真実は示されているのに、
自分が妄想した事実と違えば、疑い、拒絶し、
相手が自分の妄想したことを認めるまで追求し続ける。

最後まで偽名を使い続けたアリス。
一度だけ、自分の真実の名前をラリーに教える。
しかし、それを信じなかったラリー。
彼の憔悴しきった心は、
彼女がアリスと名乗ることを望んでいたからだ。
だが、アリスが偽名を使おうとも、
ダンを愛していたことは真実だったのだろう。

親しき人でも、所詮は他人。
所詮、真実を確かめる手段などは、存在しない。
自分の目を信じて、相手を信じることでしか、
相手を見極める方法はない。
相手が身近な人間であっても、
信じることが出来なければ、遠くの人。
それは、まさに近くて遠いストレンジャー。

* テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画 *
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