ベルンの奇蹟  
2006.07.20.Thu / 22:23 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




敗戦という痛手に苦しむドイツ。
捕虜という痛ましい過去にとらわれている父、リヒャルト。
初戦で圧倒的な大敗をしてしまった、ドイツのナショナルチーム。
そんな彼らが、自分自身を取り戻し、復活を遂げる。
そんな奇蹟を描いた映画。


11年という長い捕虜生活の後に、帰国した父、リヒャルト。
初めて見る息子、そして自分なしで成長してしまった家族。
早く、父親の威厳を取り戻したい。自分の価値を取り戻したい。
それは、捕虜生活で受けた心の傷の裏返し。
敗戦、負け犬、人として扱われなかった捕虜生活。
そんな傷を隠し、高圧的に振舞う父親。

ワールドカップの初戦、8-3と惨敗したドイツのナショナルチーム。
屈辱にまみれた試合。
そしてドイツのサッカーは地に落ちたと批判される。

そして、敗戦とその重い責任をとらなければならない西ドイツ。
すべての悪をナチとし、ナチを憎むドイツ国民。


しかし、まだ、すべてを失ったわけではないのだ。
大切なものを見失っているだけなのだ。
認められたいのなら、スターのマネはするな。
まずは、自分流でいけ。

攻撃陣は? 守備はどうする? そして中盤は?
でも、基本はもっと簡単なこと。
ボールは丸く、試合は90分。

心の傷を見られるのを恐れ、
家族を自分の心から締め出していた父。
しかし、大切なことは、自分の心に素直になること。


大切なことを思い出したとき、
自信も取り戻すことが出来る。


父は、家族への愛を取り戻し、息子にも正直になる。

当時、最強のチームであり、無敵と思われていたハンガリー。
だが、その強さは十分知っている。
それと同時に、相手が持つ弱点をも。
そこを巧みに攻め、優勝を果たすドイツ。

そして、高度成長への道を歩み始める西ドイツ。


「ドイツ男は泣くな。」
けれども、ドイツ男だってたまには泣いていいんだ。
そして、その涙を息子に見せることも。
息子はきっと、始めてみる父の涙を見て、
父親を実感できたのかもしれない。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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