ルート225  
2006.08.31.Thu / 21:21 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




親離れ。
そして、周りの世界とのかかわり、その違和感。
その中で、自分を見つめること。
14歳から15歳になるまでに、
経験するのかもしれない別れ。
そんなことを描いた映画のように感じました。


家族のすべてが、うざい。
うるさく世話を焼く母親。
居るんだか、居ないのだか分からない父親。
世話ばかり掛かる、だらしのない弟。

ダラダラと過ごす日々の生活の中でさえも、
少しずつ、変わってゆく、
自分と周りの世界。その関わり方。
その中で感じる、世界との違和感。

自分は両親よりも遥かに大人だ。
自分のことは自分で全部解決できる。
親に心配をかけるよりは、逆に親を心配する立場なのだ。
背伸びした子供の思い込みかもしれないが、
それは、もしかしたら事実なのかもしれない。
事実になりつつあるのかもしれない。
異世界に迷い込み、
自分だけの力では解決できない事態が発生しても、
それから目をそらし、自分のスタンスを保とうとする姉のエリ子。

しかし、事態はいよいよ悪くなってゆく。
弟と離れ離れになる。
強く、元の世界に戻りたいと願い、
異世界での、さまざまなことにケリをつけ、
あの世界に戻ろうとする二人。
だが、ケリをつけたことで、実は、
真に親を必要としなくなったのだろう。
だからこそ、戻れなくなってしまったように、
私には感じた。

そして、なんでも自分で出来ると錯覚している。
そんなエリ子にとっては、
異世界に迷い込む前から、
すでに両親は失われつつあったのかもしれない。

最後に別れ別れになる姉と弟。
二人がともにこの世界に来たことには、意味がある。
親と分かれても、逆に姉と弟の絆は、強くなる。
それが両親を失った後の、姉弟というものかもしれない。

失ったとしても、生きていけることが分かった時から、
初めて、失ったものが、見えてくるようになる。
失ったものの存在について、その意味を考え始める。

うざいと思っていた、
必要とはしなくなっていても、しかし、
自分は周りの人たちを本当は好きなんだ。
そんなことを意識した時、
逆にそこから巣立つことが出来るのだろう。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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