笑う大天使 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




私が大好きな川原泉さんの漫画が原作の映画です。
だから、期待半分、不安半分で劇場に足を運びましたが、
ほんわかとした、不思議なテイストの漫画と比べ、
展開が目まぐるしい、コメディタッチの映画でした。
狙いは悪くはないのと感じましたが、
ただ、演出的に細かな点を大事に映画を作成すれば、
もっと面白くなったと思います。
非常に残念な映画でした。

お嬢様学園に通う3人の娘たち、史織さん、柚子さん、和音さん。
しかし、実は心の中にエサの要らないネコを飼う三人娘。
なぜだか、突然手に入れた不思議な力で、
国際誘拐犯人グループから、誘拐された学友を救うべく戦いを挑みます。
この映画の見所はなんといっても、戦う三人の姿。
時にりりしく、時にかっこよく、時におちゃめ。
演じている3人の女優さんたちも、
生き生きしていて、とても楽しそう。

最後には、史織さんのお兄さんが作家であることを、
上手に生かしたラスト。
人生に足りないものがあっても、
それを補って、なお余るほどの愛情や友情があるのならば、
人生は豊かになりうる。
それはきっと、すべてがそろっている人生と比べても、
決して見劣りはしないのでしょう。
自分の人生になにかが、足りないからこそ、
本当の幸せも見えるのかもしれません。
そして、
別な世界で、違う生き方をしてきた人々。
そんな人たちとも苦手意識を乗り越えて、
幸せな世界を創り出すことができるのかもしれません。

展開が目まぐるしい、コメディタッチの映画として作成され、
その狙いは悪くはないかな、とも思えます。
特に主役3人のコメディアンぶりには目を見張るものがあります。
ただ、残念なことに、多くの欠点を持っている映画でもあります。
どう見ても、史上最強のお嬢様学園には(特に制服が)見えないこと。
敵役の存在感が、まるでないこと。
などなど、、、
細かな点をもっと大事にすれば、もっと面白くなったのに、、、
映画の製作者サイドには、
観客を楽しませようという気持ちはあったのかもしれません。
しかし、この映画の世界に対する愛情には欠けているように、私には感じました。
「笑う大天使」という世界に生きる人々に対する愛情には、、、

この映画を見終えて久しぶりに原作を読み返しました。
やはり、川原泉さんは天才です。
いい加減に見えて、詰み将棋のごとく緻密に、
そして、過不足なく展開されてゆくストーリー。
その緻密さには、川原さんの「笑う大天使」という作品に対する愛情が、
あふれている気がしました。

コメント

こんばんは〜。
いつの間にか、ヤンさん、ご覧になってたんですね〜。
実は私のよく拝見するサイトさんでは、すこぶる評判が悪くて。
私もみないで終りました。
ヤンさん的にも微妙な感じですね。
原作への「愛」がない・・・
最近は名作漫画が映画化されることが多くて、原作ファンには嬉しくも怖くもありますが、やっぱり「愛」ですよね〜。

いつの間にか、見てました。ヤンです。

多分、「笑う大天使」という題名でなかかったり、「笑う大天使」に、なんにも関係がなかったりしたら、もしかしたら、映画に大甘、映画は愉しんだ者勝ち、を自称するヤンさんなら、小さな幸せをかみしめて劇場を後にしたかもしれません。特に主演の3人のコメディアンヌぶりは、微笑ましかった。でもね、やはり原作があの作品。帰って読み比べると一目瞭然の違い。なんかね、もっと大切に扱ってほしかったーーというのが偽らざる感想です。

それじゃ、また。

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