2006.10.12.Thu / 22:48
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
欲望、憎しみ、裏切り、謀略、その果ての死。
善を目的にした男が、なりふり構わず悪に走り、
悪を家業にした男が、最低限の良心に従う。
果たして、それらの境に悪と善とはあるのだろうか?
そんな中でさえ、瞬間的に見せる、人が心に秘めた大切な想い。
そんな、すべてを飲み込む無間地獄。
実は、無限地獄にいた者は、ヤンとラウだけではなかった。
無限地獄で、苦しむ人間を描いたというだけでも、
この映画は正当な続編なのだろう。
前作が好きな人間ならば、心くすぐられるシーンが満載。
キョンとヤンの出会い。
ヤンの父親を殺したのは、実はラウであったこと。
サムとウォンの出会いや、ウォンが最初に人を逮捕した話。
マリーという名が、ラウにとって大切な意味を持つということ。
ヤンが、実はマフィアのボスであるクワンの息子であり、
だからこそ、善人になりたいと渇望しているという設定は、
正直、安っぽさを感じはしたものの、
物語の中心は、やはり、
ハウとヤンが異母兄弟であったということなのだろう。
果たしてハウは、ヤンが潜入捜査官であったことを、
知っていたのだろうか?
ハウほどの男であるのなら、
うすうすは感ずいていたのではないのだろうか?
死に際に、証拠を目視し、
それまで抱えていた疑念が確信に変わったときの彼の表情。
しかし、死に逝く兄に最初に飛びつき、抱えたのは弟なのだ。
果たして、ハウの目には、
どちらが、ヤンの真実の姿であると映ったのだろうか?
善が目的のはずなのに、悪に手を染めるウォン。
悪が生き残り、善は死んでしまう、この世の無常。
ならば、手段など、構ってはいられないのだろう。
だからこそ、ハウの額を撃ち抜いたウォン。
けれど、殺してみて初めてわかる、その虚しさ。
そして、自分を睨むヤン。
だが、もう、引き返せすことはできないのだ。
悪を生業としているはずなのに、
自分の恩人であるクワンに仁義を通すサム。
その態度は、新しいボスであるハウにも変わらなかった。
最愛の妻を殺された時、多分けじめをつけるためなのであろう、
自分が死に、ハウを破滅させる覚悟を決めるサム。
だが、生き残ってしまった、そして、この道はもう、引き返せない。
甘い考えを捨て、悪に走るサム。
一作目とは違い、映像的美しさには欠け、
とてもバタ臭く感じはしたものの、
しかし、その雰囲気がこの映画には、
とてもあっている気がしました。
誰も彼もが、自分の人生を深く後悔し、
しかし、望んでいないはずなのに、同じ失敗を繰り返し、
そして、生きてゆかなければならない、
それこそが、無限地獄なのでしょう。
知っていたのだろうか?
ハウほどの男であるのなら、
うすうすは感ずいていたのではないのだろうか?
死に際に、証拠を目視し、
それまで抱えていた疑念が確信に変わったときの彼の表情。
しかし、死に逝く兄に最初に飛びつき、抱えたのは弟なのだ。
果たして、ハウの目には、
どちらが、ヤンの真実の姿であると映ったのだろうか?
善が目的のはずなのに、悪に手を染めるウォン。
悪が生き残り、善は死んでしまう、この世の無常。
ならば、手段など、構ってはいられないのだろう。
だからこそ、ハウの額を撃ち抜いたウォン。
けれど、殺してみて初めてわかる、その虚しさ。
そして、自分を睨むヤン。
だが、もう、引き返せすことはできないのだ。
悪を生業としているはずなのに、
自分の恩人であるクワンに仁義を通すサム。
その態度は、新しいボスであるハウにも変わらなかった。
最愛の妻を殺された時、多分けじめをつけるためなのであろう、
自分が死に、ハウを破滅させる覚悟を決めるサム。
だが、生き残ってしまった、そして、この道はもう、引き返せない。
甘い考えを捨て、悪に走るサム。
一作目とは違い、映像的美しさには欠け、
とてもバタ臭く感じはしたものの、
しかし、その雰囲気がこの映画には、
とてもあっている気がしました。
誰も彼もが、自分の人生を深く後悔し、
しかし、望んでいないはずなのに、同じ失敗を繰り返し、
そして、生きてゆかなければならない、
それこそが、無限地獄なのでしょう。