イーオン・フラックス  
2007.01.11.Thu / 20:46 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




アクション主体の映画化と思いきや、
ハードSFっぽいテーマをも掲げた映画。
だからだろうか、なにかとても中途半端。
シャーリーズ・セロンのアクションが見所のはずなのに、
そのアクションも切れはあっても、なんだか、かっこよくない。
さまざまな要素を取り入れ、消化しました、という感じの映画。
取り入れた要素の一つ一つは結構魅力的なので、
魅せ方をもっと考えれば、面白くなっただろうに、、、
とても残念な映画です。


一番痛いところは、イーオンに感情移入できないところ。
冒頭の大切なところを台詞だけでさらっと説明されただけでは、
ちょっと、ついて行き難い。
そもそも、なぜ彼女は反政府組織に属しているのか?
なぜ、反政府組織が存在するのか?
人が消えて権力者たちがその黒幕だから、打倒国家なの?
自由がないとか、コントロールされているとかといっても、
台詞だけでは、その痛みも感じることができません。
なによりも、消えた人々を捜索するほうが先なのでは?
まあ、別な魅力で観客を引っ張れば、
そんなことも忘れて映画にのめりこめそうなのに、戦闘シーンも今ひとつ。
やはり、ヒロインを魅力的に魅せるには、悪役がとても重要。
なのに、木の実や芝生では、明らかに役不足。

そして、最後に明かされる真相は、
まあ、それなりに良くはできているのだろうけど、
イーオンが唐突に、一度きりの人生に目覚めるのは、どうなんだろう?
もっと前から、自分の存在に疑問を持ったりしていれば、
深みがあったのかもしれないけれど、
物語が動き始めてから、
過去の記憶がフラッシュバックしても、どうにも中途半端。
「亡霊みたいに生き続けること」の
苦痛をもっと上手に表現できていないと、
この辺りはちょっとつらい。

最後の銃撃戦も、イーオン一人で楽々乗り切れそうで緊張感もなし。
飛行船墜落で外壁が破壊されるのも、
その前のストーリーが十分描かれていないので、
カタルシスも感じません。

最後には組織よりも友を信じて散っていったシサンドラ。
彼女が唯一のすくいでした。
でも、足が手だと、とても痛そう。

なんとも残念な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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