ボビー  
2007.04.05.Thu / 23:25 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




1968年の6月4日の夜。
アンバサダーホテルに集う22人の人々。
混迷を極めるアメリカ社会に置いては、誰もが迷い人。
彼ら22人も例外ではない。
そして、彼等が均しく想う事、
良い人になり、良い生き方をしたい。
道に迷いながらも、しかし彼等には希望があった。
それはボビー。
だが、それも心ない暴力により失われてしまう、永遠に。
人が地道に作り上げて来た物を、
簡単に、しかも一瞬に壊してしまう暴力。
その空しさを描いた映画。
アンバサダーホテルに集う22人の人々。
物に囲まれ愛情が見えなかった人。
ヤクをやって、今という時の大切さを見失ってしまった人。
酒に溺れ、自分に向けられていた優しさを、
疎ましく思ってしまった人。
老いへの不安を抱える人。
戦争や徴兵への不安。
不倫の悲しみ。差別への怒り。
しかし、将来においては、
人は今日とは違う生き方が出来る可能性を持っている。
そして、明日は、より良く生きたいという願いをも、持っている。
混迷の社会の中、
そんな人々の希望を叶える希望の存在。
しかし、それは故なき暴力で失われてしまう。

世界から暴力を無くすには、どうすればよいのか?
それには、他人といえども、多くの人が、
自分と同じように生きている事を、
認識しなければならないのだろう。
自分と同様な悩みや喜びを抱えながら、生きていることを。
それは、他人とはいえ、自分と同じ喜怒哀楽を抱えた人間からは、
暴力で物を奪おうとは思わないはずだからだ。
だからこそ、製作者は、群像物語として、
この映画を作製したのだろう。

希望が失われた、あの時代を描いてはいるものの、
これは、紛れもなく現代へのメッセージ。
今も色あせないボビーの一言一言が、
今の私たちの希望となりえるのでしょう。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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