ワルプルギスの夜 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




出生率が低下したのは何の為?
それは住宅事情の為なのか?
はたまた、結婚しない若者の増加の為?
それとも育児以外に人生の楽しみが増えたから?
いいえ、それは、愛の問題。

家庭を持ちながらも自らの若さを保つ為、
愛する者の子供を堕してしまった女性。
かたや、結婚できなくても、
愛する者の子供を求めた女性。
まあ、この映画に描かれたほどに、
単純な問題ではないのかもしれませんが、
それでも現在に通じうる題材を描いた古典の映画。
そして、若き日のイングリッドバーグマンが美しく輝いている映画。
されど、厳しい言い方をすると典型的な昼メロドラマ。

バーグマンが演じているのは妻を持つ男性に、
恋に落ちてしまったレナという名の女性。
叶わぬ恋から身を退こうとし、
しかし、相手の男性から離婚を前提に結婚を告白されます。
相手の男性、ヨハンは評判は今一つなのですが、
それでも真剣にレナとの結婚を考えて、しかし、事件に巻き込まれ、
レナに別れを告げ、行方を消してしまいます。
事件とは妻が堕胎をネタに脅され、
逆に脅迫相手を殺害してしまった事。

子育てなんてまっぴら。
自分は今の若さを保ちたい。
ヨハンの妻が医者に堕胎を依頼した時、しかし、医者にこう言われます。
あなたが捨てようとしているものと、
あなたが代わりに保とうとしているものの価値を考えなさい。
ですが、ヨハンの妻はせっかく授かった命を捨ててしてしまいます。

妻の堕胎をネタに脅迫され、脅迫相手を殺害してしまうヨハン。
レナが子供を卸したと勘違いしたレナの父は、
ヨハンにレナの元を去るように頼みます。
貴方は愛する者を自分の為に不幸にしてよいのかと。
そしてレナの元を去るヨハン。
レナはそれでもヨハンを忘れられず、せめて、
彼の子供だけでも欲しいと願います。
自分が一人でも生きて行く支えとして。

愛する故に盲目となり、
愛する故にあやまった選択をする。
しかし愛する故に最後には結ばれる。
ラストではレナの元に戻ったヨハン。
言ってしまえば典型的な昼メロなのですが、
生き方が違う二人の女性を通して愛する事を描いた映画。


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