春の日のクマは好きですか?  
2007.11.01.Thu / 21:38 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




恥じらいも、繊細さも、
持ち合わせていなかった少女が、
恋に憧れる事を知り、
しかし、その幻想を越え、
真実の愛に目覚めるまでを描いた映画。
よくある展開の映画かもしれませんが、
ペ・ドゥナさんがとてもキュートで、
それだけでも見る価値のある映画。


彼氏とのデートの間でも、
大声で喋る、音をたてて食べる。
恥じらいも知らないままに、
少女が幼いまま大人になったようなヒョンチェ。

しかし、密かに自分に想いを寄せる者の存在を知った時、
想いを寄せてくれる、その人、ビィンセントが綴る美しい文章に触れた時、
恋に恋することを知ります。
それは、さながらに、春の日に冬眠から目覚めたクマのよう。
愛される事の喜びに目覚めたヒョンチェ。
眠りにつく前に一人、
詞にも似た恋文にときめくペ・ドゥナさんがとてもキュート。


ヒョンチェと同じくらい、ガサツなドンハ。
しかし、ヒョンチェが缶コーヒーのプルトップを、
空けられないことを知っているのはドンハだけ。
幼なじみだからという理由以上にヒョンチェを理解し、
ヒョンチェの事を想い続けます。

探し続けたビィンセントがドンハであると誤解した理由。
それは自らは意識してはいないとしても、
ヒョンチェが多分、心の奥底で願望していた事だからではないのでしょうか?
それ故に裏切られた心の傷は深く、遂には、別れてしまう二人。

ビィンセントが愛を告白していた人は、一体誰?
それは自分?
だが真実は違いました。
告白相手を間違えた理由。
それは自分であると勘違いしたのではなく、
自分であると信じたかったからです。
人から好きといわれることは簡単ではありません。
だからこそ、「君を愛している。」という言葉を、
「どんな人に言われても、その呪縛からは逃れがたい。」
のでしょう。しかし、真実は違いました。

幻想から目覚めた時、真実の愛がそばに有ることに気付きます。
最後には再び共に歩き始める二人。

「私だって運命の相手を探すのに必死なのよ。」と、
友達のミランにいわれるヒョンチェ。
ヒョンチェにとって、それは誰? 
やはり、それは、ドンハなのでしょう。
「あなた、本当にばかね。」
ミランもきっと、そのことが分かっていたからの台詞なのでしょう。

アイデアはとても良い映画なのですか、ストーリーは今一つ。
ビィンセントのストーリーとヒョンチェのストーリーがもっと絡めば、
途中からダレることも無かったかもしれません。
一見すると知能が少し足りなさそうなドンハが、
まれに思慮深いセリフを言うのは、
人物像に一貫性を欠いている印象が拭えませんでした。

しかし、そんな全てを補って余りあるペ・ドゥナさんのキュートさ。
これだけでも見る価値のある映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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