墨攻  
2008.02.05.Tue / 22:42 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




理想の実現を胸に、
単身、危機に瀕する梁城に乗りこんだ革離。
しかし、理想の実現は難しい。
たとえ、10万の敵を追い払うことが出来たとしても、
墨家の理想の実現は難しい。
それは、理想と現実には、大きな隔たりが存在するからだ。
それは人の醜さ故なのか?
果たして墨家の理想を実現する方法は存在するのか?
しかし、それでも理想を目指そうとする男を描いた映画。



10万の軍勢に取り囲まれた梁城に単身乗り込んだ隔離。
篭城の経験があるわけではない。
墨家が許可したわけでもない。
しかし、それでも墨家の理想を実現する為、一人戦う隔離。
梁城を守るために、さまざまな罠をめぐらす隔離。
そして、隔離の知略の前に、次々と倒されてゆく趙国の兵士たち。
確かに、先に攻めてきたのは彼ら。
数に物を言わせて征服しようとしたのは彼ら自身。
しかし、一般の兵たちには、なんの責任も罪も無いはずだ。
だが、梁城を守るためというよりは、
墨家の理想の実現を目指す隔離の知略の為に、
焼かれ、苦しみ、死んでゆく兵士たち。
果たして、これが正しいのか?
彼らの犠牲は、理想を実現する為には、仕方の無いことなのだろうか?

いったんは10万の兵を退けた隔離。
しかし、国王に裏切られ、心ある者たちは皆、粛清されてしまう。
墨家の慈愛とは、すべての人を公平に愛すること。
だから、昨日の敵が逆に他国に攻められ、助けを求めれば、
その求めに応じて城を守り、救うのが彼らの理想。
愛を与える対象を選ぶべきではないのだ。
しかし、助けたはずの国王に裏切られてしまった隔離。
やはり、愛を与える対象を自身で選ぶべきなのではなかったのだろうか?

もう、これ以上犠牲者を出したくはない。
最後の戦いに、そう決意して望んだはずだった隔離。
しかし、敵将は自ら死を選び、多くのものが戦死し、
本当に愛を与えなければならなかった相手を救うことはできなかった。

理想の現実の難しさ。
壮大な戦略を駆使して戦場や戦士を操ることができたとしても、
人の心を変えることは難しい。
目先の利益にしか目がいかない暗愚な者たちならば、なおさらだ。
しかし、非攻・兼愛の理想を目指し放浪する隔離。
果たして墨家の理想を実現する方法は存在するのか?
それでも理想を目指そうとする男を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.560 / タイトル は行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.