ONCE ダブリンの街角で 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。


人生は
まだ知らないあなたに出会う為に
あるのかもしれない



自分が生きている世界に存在する様々な流れ。
情熱、才能、恋人に対する想い、そして人生そのもの。
音楽を通して、それらが出会い、交わり、そして別れてゆく。
その出会いの中で産み出された音楽。
それは、かつてそこに存在した、様々な流れの結晶。
今は遠く離れても、確かにそこに存在したもの。
恋人を追いかけるのをためらい、止まっていた男の時間。
夫と別居し、見えなかった女の未来。
素晴らしい出会いが彼らの人生を再び動かし始める。
別れてしまったとしても、心にはいつまでも残るのだろう。
人々の出会いと交流、その素晴らしさを描いた映画。



ダブリンの街角で出会った男と女。
ともに、愛していた人とすれ違い、いつの間にか、離れて暮らしている。
求めていたのは、きっと、新しい出会いではなく、やり直すきっかけ。
同じ後悔と想いを抱えているからこそ、出会うことが出来た二人。

男が奏でる音楽に惹かれる人、集まる人。
ノリノリで融資を許可した銀行員。音楽への熱意は万人共通なのだろう。
シン・リジィしか演奏しないはずだったバンドのメンバー。
しかし、男のオリジナルを演奏してくれた。
男に協力を惜しまないエンジニア。
俺はただ仕事をしただけ、という彼の言葉が印象的。
そして、一晩掛けて産み出されたデモCD。

父親と別れる事をためらう男。
しかし、父親の言葉は、一言。行け。
それも、父親が息子の音楽に触れた結果なのだろう。

共に歩む事よりは、やり直すきっかけを選んだ二人。
確かに魅かれあった。
しかし、やり直す事が彼等が本心で望んだ選択なのだろう。

きっとデモCDは人々の心に残る名曲になることだろう。
そして男は、懐かしく思い出すだろう。
かつて、そこに確かに存在した、様々な想いを。
別れてしまったとしても、心にはいつまでも残るのだろう。
人々の出会いと交流、その素晴らしさを描いた映画。

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