フィクサー 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




組織や権力。
それら大きな存在を維持するためには、
汚れ役が必要な場合がある。
維持しなければならない存在自身が汚れているのなら、
なおさらなのだろう。
時に彼らは法律をおかし、
時に彼らは大衆を欺き、
さらには、自分さえも騙す。
しかし、報われる事は決して、ない。
必要が無くなれば捨てられるだけ。
邪魔になれば、切り捨てられるだけ。
彼等の末路はとても哀れ。
そんな境遇から逃れられなかった男。
逃れる前に身を滅ぼした女。
ギリギリで逃れる事ができた男。
揉み消し屋の末路を描いた映画。


突然、原告の前で服を脱いだアーサー。
嘘を正しい事のように偽り、
世界に毒を流し続ける会社を守り続けた男。
しかし、苦しんでいる原告をこれ以上無視することも、
自分を、これ以上偽り続けることもできない。
もうこれ以上は不可能。
遂に会社を裏切り、逆に殺されてしまいました。

出世街道をひた走る、カレン。
上司の期待にこたえるべく、
会社の維持のために、法を犯す決断をする。
本当に、この判断は正しいのか?
しかし、会社の為、上司の為、自らの意思とは関係なく、
緊張感とプレッシャーの中で、法を犯す指示を出す。
その行き着いた先は、ある意味、とても哀れ。

本当は法廷弁護士になりたい、マイケル。
おじの為に多大な借金を背負い、
その借金の為に、友が無念のうちに殺されたのを、見過ごす。
このままでは、彼も自滅していたのだろう。
しかし、車から見えた馬の群れ。
その静かなる、たたずまいに魅かれた時、彼は命を救われる。
そして、実感する。このままではいけない、と。
多分、おじに向けた憎しみも、
実は自分が置かれた境遇に対する不満であったと分かったのだろう。
最後には晴れやかな笑顔を魅せる。

大きな組織を維持するための汚れ役。
そんな彼らの末路を描いた映画。

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