ペネロピ 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




外見が他人と違えども、それは自分の一部。
例え、それが他の人から受け継いだ呪いだとしても。
今の自分は本当の自分ではない、そう言って、
母親も、そして自分さえも否定していた自分自身。
しかし、実は自分に呪いを掛けていたのは自分。
自分の可能性を否定し、
未来をあきらめていたのは自分自身なのだろう。
だから、豚の鼻なんて問題じゃない。
自分で自分自身を認めれば、自分が望んだ未来は開かれてゆく。
自分で自分自身の未来を捕まえた女性の映画。



先祖が受けた呪いのために、豚の鼻を持つ女性、ペネロピ。
母親により世間から隔離して暮らしてきました。
母親がセッティングした見合いにも、
最初からあきらめ、自分から捨てさる毎日。

失恋をして初めて飛び出した世界。
初めて見る外界、その新鮮な驚き。
そして、自分を世間に晒してみると、
そこには意外な結果が待っていました。
自分から逃げない人々。
好意を寄せてくるマスコミ。
しかし、豚の鼻を捨てるように勧める母親。

豚の鼻を捨てるための選択。
しかし捨てる寸前、
自分は自分自身を好きだった事に気づく。
だからこそ、開かれてゆく未来。

ペネロピの願望は豚の鼻でなくなること?
いいえ、それは、自由になること。
そして、それを妨げていたのは豚の鼻ではなく、
母親の強い愛情や、未来を諦めていた自分自身。
最後には、自分の意志で未来を選択したペネロピ。


この映画は、
「外見で判断、差別するのではなく、中身をよく見よう。」
というテーマを扱っているように感じてしまうかもしれない。
そう感じる人の感想は否定はしない。
しかし、多分、製作者サイドは、そう思われたくない為に、
最後の生徒のセリフを用意したのだと感じました。
「自分に呪いをかけているのは自分自身。」
でも、ちょっと説明しすぎな感じもします。

イギリスらしい建物、公園、パブ。
おとぎ話に出てくるようなペネロピの部屋、そして洋服。
冒頭のスタッフロールが黒の背景で黄色の文字という色遣いも、
なかなか。

リース・ウィザースプーンが、
制作に名前を連ねているということを後で知って、納得。
彼女らしい雰囲気を映画の端々から感じます。
容姿なんて関係ない。
自分で自分自身を認めれば、自分が望んだ未来は開かれてゆく。
自らの容姿に気後れしている女の子を、
応援しているかのような映画。

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