アイ・アム・レジェンド
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地球に一人取り残されてしまった男。
一人孤独に耐えて生きてきた。
本当は自分も死んでしまいたかった。
家族の元へ旅立ちたかった。
しかし、残された彼には、やらなければならないことがある。
それは人類救済という大きな使命。
彼は神を信じてはいない。
しかし、人が蒔いてしまった悪を、同じ人として、また、科学者として、
これ以上放置しておくわけにはいかないのだ。
かなり独善的な正義ではあるが、彼は最後には目的を達成する。
一人孤独に耐え抜き、自らの使命を成し遂げた男を描いた映画。
2011年の世界。
そこはウィルスが蔓延した死の世界。
そんな世界に一人取り残された男、ネビル。
家族は眼の前で死に、生きる希望もない。
心の支えはただ一つ。
ダークシカーと呼ばれる人類の成れの果てを、救済というよりは駆除すること。
ダークシカーは人が陥ってしまった悪の存在。
人類が蒔いてしまった黒い影。
人として、科学者として、ダークシカーは許せない存在なのだ。
この悪と戦う事が出来るのは、もはや、自分しか残されていない。
多分ネビルは死にたかったのだろうが、この独善的な正義感が、
今の孤独な彼を支えているのだろう。
そして、最後にはその目的を達する。
この映画には、とても奇妙な印象を持つ。
ラストシーンばかりが妙に浮いているのだ。
そして、前半で散りばめられた伏線が収束しない。
後で知ったのであるが、この映画には上映直前にエンディングが差し替えられたらしい。
なるほど、と感じる。
ネビルはダークシーカーのことを救済すべき存在とは考えていない。
むしろ、駆除すべき悪の存在とみなしているように思える。
救いがたき、無知で粗悪な者として。
白昼に飛び出してきたダークシーカーのリーダーと思しき男。
彼には、知能もありそうだし、恋愛感情もあるようだ。
さらわれた女のダークシーカーを取り戻そうともした。
ネビル同様の罠で、ネビルを捕まえようともした。
けれど、ネビルは彼のことを侮っていた。
侮っていた結果、大切な愛犬を失ってしまった。
しかし、愛犬を失ったネビルは、悲しみと怒りのあまり、
ダークシーカーの虐殺を実行してしまう。
前日に暗殺されそうになりながらも、当日のコンサートに姿を現した歌手。
その話をネビルは誇らしげに話す。
「悪をはびこらせている奴は休まない。だから俺も休まない。」
ネビルにとっては、ダークシーカーは病人ではない。悪なのだろう。
ネビルはついに自分以外の存在者とめぐり合う。
そして、生存者のコロニーが存在することも知る。
しかし、それを強く否定するネビル。
なぜなら、それらの存在は、
自身が孤独に耐えて生きながらえてきた理由を否定するものだからだ。
彼の望みは生存者にめぐりあう事ではない。
彼自身が、この世界を救うことにある。
だからこそ、耐えがたき孤独を耐えることができたのだ。
家族を失ったネビルに、生存者の存在は、なんの気休めにもならないのだろう。
というわけで、この映画のラストはとても唐突に感じる。
描いていたものが、まったく収束せず、終了してしまうからだ。
しかし、孤独を耐え抜き、独善的な正義感に目を囚われていようとも、
彼は、最後には人類救済という使命を果たす。
完璧な存在、完全な正義などというものは、
存在しないのかもしれない、とも思わされる。
そんな不完全に虚しさと同時に、寂しさをも感じてしまう。
一人孤独に耐え抜き、自らの信念を成し遂げた男を描いた映画。
- [2008/05/29 21:30]
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コメント
レンタルしてきました
ヤンさん、こんにちは!
ちょうど私もレンタルしてきた作品です。
1週間以内に観る予定です。
なので、ヤンさんの感想はまだ読まずにおきますね。
またお邪魔します!
ぜひ、楽しんでください。
YANさん、こんばんわ。
実はこれも飛行機で見ました。
行きに見て、なにか釈然とせず、
帰りも見てしまいました。
YANさんの感想、楽しみに待ってます。
それじゃ、また。
おひさしぶりです☆
ヤンさん、こんばんは。お邪魔します。
なるほど、確かにラストが唐突な気がしますよね。
というか、なんか、わざわざ伝説にしてしまうのって
ちょっとなぁ・・って捻くれたことを感じてました(汗)
でも面白かったことは面白かったかも?です。うん。
ワンコには泣かされました。
ではでは♪
観ました
ヤンさん、こんばんは!
私も終わりのほうの展開には、ちょっと戸惑いました。
それは、神の計画や自己犠牲などと言う宗教色が出てきたからです。
なんでここへ来て急に?って思いました。
「コンスタンティン」を撮った監督だから、そういうのが好きなのかなあ。
それにしてもネビルはよくあの究極の孤独を耐え抜いたもんですよね。
自分自身が世界を救うんだという信念だったんですね。
おひさしぶりです
ガオさん、こんばんわ。
やはり、ガオさんもそうでしたか。
結局、ハッピーエンドに無理やりしたくて、作成されたラストのようでしたね。
自己犠牲による伝説って、キチンと描かないと安易というよりも危険な感じもします。
たしかにワンコさんとネビルの絆には泣かされました。ネビルの孤独感がいっそう引き立ちましたね。
それじゃ、また。
YANさん、こんばんわ。
そうそう、特に伏線もなく登場した、宗教的な話は唐突でしたね。やはりラストをコンスタンティンを撮った監督とは知りませんでした。
「自分自身が世界を救う」という強い思い込み。それを支えに孤独にも耐えて生きてきた。それらが、なにかとても痛々しかったです。
それじゃ、また。
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監督:フランシス・ローレンス 原作:リチャード・マシスン「地球最後の男」 製作:2007年 アメリカ 出演:*ウィル・スミス *アリ...
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