ホリデイ 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。





恋愛に対して、ともに問題を抱えている二人の女性。
新しい環境、新しい出会い、そして、新しいパートナー。
それらが、彼女たちに幸せをもたらしてゆく。
よく練られた伏線。すばらしい雰囲気を持つロケーション。
そして、4人の主演陣の個性溢れる演技。
そんなすべてに魅せられる映画。



恋愛に対して、
ともに問題を抱えている二人の女性、アマンダとアイリス。

彼に浮気をされたアマンダ。
けれど、ずいぶんと前から二人の関係はうまくいっていない。
それは、アマンダが忙しすぎてセックスレスであるから。
しかし、セックスレスの原因は忙しいから、だけではないのだろう。
本当は、彼に「君のセックスはヘタクソだ。」
と言われてしまったことが、原因ではないのだろうか?
過去に父と母の離婚を経験して、悲観主義者になってしまったアマンダは、
彼にそれを打ち明けられず、心の傷として抱えていたのだろう。

彼に二股を掛けられているアイリス。
二股というよりは、便利な女性として利用されているに過ぎない。
自らが愚かであることを知りつつも、それに逆らえないでいるアイリス。
多分、物分りがよく自分の都合よりは他人を優先させてしまう、
「自分の人生の主人公を演じていない」女性なのだろう。


そんな二人が家を交換する。
新しい環境、新しい出会い。
芽生え始める、新しい恋。
そして変わり始める二人。

再び訪れた彼を目の前にして、
しかし、自身の人生の選択をするアイリス。

遠距離恋愛の二人に明るい未来はない。
いつもの悲観的なアマンダならば、別れを選択したのだろう。
しかし、別れに涙を流し、イギリスに留まったアマンダ。

彼女と別れたマイルズに、
二人の別れに涙を流したグラハムに、
彼女たちは、恋愛の真実と安らぎを見つけたのだろう。



明るい太陽の下、豪華な屋敷が並ぶロス。
雪に覆われたメルヘンチックなイギリスの田舎。
それぞれの風景、雰囲気がすばらしい。

プレイボーイ風なのに実は誠実な二人の娘の父親、
グラハムを演じたジュード・ロウ。
別れに涙を流しても、美男子はかわらず。うらやましい限り。

映画音楽のことになると、少年のように目を輝かすマイルズ。
少年のような好奇心ならば、ジャック・ブラックの十八番なのだろう。
レンタルビデオ屋のシーンは、彼の為に用意されたのでは、
と思うほどに、見ていて楽しい。
彼女に振られてアイリスから酒を勧められた時、
「君こそ飲むべきだ、大丈夫、僕がついている。」
のセリフも、頼もしくて暖かい。

少々小じわが目立ってきたキャメロン・ディアス。
しかし、一つ一つの表情がとてもキュート。
まさに、恋する乙女。

ケイト・ウィンスレットの、
お人好しでさえない女性が、
明るいロスで弾ける姿がとてもチャーミング。


このまま四人は遠距離恋愛を続けるのか、
それとも別れてしまうのか?
しかし、実は二人にとっては、それは大きな問題ではない。
大切なことは、彼女たちが変わったこと。
将来はともかく、恋愛の真実と安らぎを見つけた二人。
未来を明るく生きてゆくことでしょう。

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