明日に向って撃て!
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俺たちに、明るい明日はやってはこない。
なぜなら、俺たちは、俺たち自身の生き方を、
今さら変えることはできないから。
そんなことは、十分承知している。
だからこそ、俺たちなりのやり方で、今を精一杯生きた。
けれど、俺たちのような男でも、生きることができる明日を捜し求めた。
そんな不器用な生き方しかできなかった男たちを描いた映画。
広くて広大なアメリカの大地。
たとえ、子悪党でも、その生存を許された場所が、
アメリカの片隅には確かにあった。
しかし、時代は流れ、そんな場所も失われようとしている。
栄える者は益々栄え、
富を持つ者には、更なる富が集まってくる時代。
社会からはみ出してしまった子悪党は、
栄える者にとっては、目の上の瘤。
富める者にとっては、その存在すら不愉快で、許さないのだろう。
損失以上の資金を叩いて、その存在を消そうとする。
機転が利き、人には優しいブッチ・キャシディ。
凄腕のガンマンだが、恋愛には子供のように意固地なサンダンス・キッド。
彼らは、社会からはみ出し、強盗に明け暮れる日々を過ごす男たちだ。
アメリカから追われ、新天地のボリビアに移り、
しかし、その地で最後を迎える。
果たして、いつから彼ら二人は明日を失ってしまったのか?
それは、最初の犯罪に手を染めた時から?
未来の乗り物である自転車を捨てて、ボリビアに移った時から?
更正しようとして就いた職を失ってしまった時に?
ブッチが、初めて人を殺めてしまった時なのか?
または、エッタが彼らの元を去った時なのだろうか?
エッタは、キッドを愛し、しかし、同時にブッチをも愛していたのだろう。
それは、とても危うい三角関係。
三人の大人の思慮が支えている関係でもあるが、
それだけが、危うい三角関係を支えてきたわけではないのだろう。
俺たちには、明るい明日はやってはこない。
ならば、俺たちなりのやり方で、今を精一杯生きる。
だから、常にユーモアを忘れず、深刻にもならない。
危うい三角関係に身を置いても、
将来を心配したり、深刻になる必要はないのだ。
ボリビアにエッタを伴う、ブッチとキッド。
アメリカにいれば未来はない。
しかし、ボリビアには、彼らの明日があるのかもしれない。
そんな淡い期待があったからこそ、エッタを伴ったのだろう。
だが、現実は、あまりに無残。
遂には、エッタも思い知る。彼らに明日は無いということを。
名優二人、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが、
見事にこれら魅力ある人物を演じている。
しかし、私がこの映画に魅せられたのは、
そればかりが理由ではない。
確かに彼らは悪党だ。
その末路も哀れとは言え、
真っ当に暮らしている人々からすれば、その末路も当然の成り行きだ。
しかし、彼らは彼らなりの生き方で彼らの人生を精一杯生きた。
たとえ死が目前に迫ろうとも、
ユーモアを忘れず、彼らの明日を探し求めた。
そんな彼らがとても魅力的だ。
そんな不器用な生き方しかできなかった男たちを描いた映画。
- [2008/07/03 21:20]
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コメント
おぼろげに・・・
ヤンさん、こんにちは!
これはかなり昔にテレビで観ただけなので
あまりよく覚えてませんが、
とにかくポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの
二人がすごくカッコよかった〜という印象があります。
それとラストシーンの無残さ。哀しくて衝撃的でした。
これは実話からきていると聞いた事があります。
いや待てよ、ひょっとして作品全部を観たんじゃなくて、
一部を何かの特集で観ただけなのかもしれません。
それだけ記憶が曖昧です。
あまりに有名な映画ですね
YANさん、こんばんわ。
あまりに有名な映画で、その一部なりともTVで見る機会が沢山ある映画ですね。ともすれば、一部しか見なかったのかもしれないのに、映画すべてを見た気分になってしまうのも、無理からぬことかもしれません。私も実は、見た気になっていましたが、実はすべてをキチンとは見ていないことに、最近気づき見た次第。
あまりに有名なラストシーン。そして、名優二人がとてもかっこよい映画でしたね。
それじゃ、また。
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