13F  
2008.07.30.Wed / 23:12 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。


我思う故に
我あり


この感想には、ネタバレが含まれます。
ですから、下記は映画鑑賞後に、読んでいただければ幸いです。
この映画を楽しみたいと思った人は、ぜひ、そうしてください。


知らなければ幸いであった、この世の真の姿。
それが、この映画の最大の売りなのかもしれません。
しかし、それ以上に、
仮想現実で作成された人格は、果たして人と呼べるのか?
それらは命などなく、作成者の所有物なのか?
それとも、自らの意思を持つ、人間と呼ぶに値する生き物なのか?
そんなことが気になった映画。


遂にコンピューター上に仮想世界を作り上げたソフトウェア・エンジニアたち。
しかし、それらを覆すような驚愕の事実。
実は、この世界も、別な人間が作り上げた仮想世界。
本当ならば、驚きの展開なのでしょう。
しかし、公開当時では斬新だったこのアイデアも今では使い古され、
そして、かなり優しくヒントが出されているので、
カンが鈍い私でも予想は出来てしまいます。
しかし、この世界が仮想現実であることをホールに知らしめたシーン。
これは、かなり斬新で衝撃的な映像でした。

仮想世界に入り込んだ人たちの、仮想世界での振る舞いは様々です。
品行方正だったはずのエンジニアは、仮想世界では女を買いあさり、
優しかったはずの男は、人格が変わったかのように、人殺しを喜びとします。
その一方で、仮想世界の住人を愛するナターシャ。
仮想世界の住人達の苦しみを知り、そのあまりの非道に閉鎖を叫ぶホール。
これらの違いはひとえに、仮想世界の住人たちを、
生の人間として認識するのか、
自分たちが創り上げた存在を、単なる道具としてとらえるのか、
そこに違いがあるように思えました。

最後には、本当の世界に行くことができたホール。
ですが、ナターシャが最初から計画していたのだとすると、
怖い気がします。

本当に、この世界は本物なのか?
映画を観終わった後にちょっと頭の隅に湧き上がる疑問。
しかし、幸いなことに私たちは、この世の果て、をまだ見ていません。
そして、たとえ、この世界が仮想現実だとしても生きてゆかなければなりません。
「俺たちのことをほっといてくれ」と言って、、、

しかし、「我思う故に、我あり。」
この世が仮想であろうが現実であろうが、
私たちは、自分自身の存在は否定できません。
それが、すなわち私たちにとっての現実となりうるのでしょう。
たとえ、私たちが仮想現実に生きていたとしても。

仮想現実で作成された人格は、果たして人と呼べるのか?
しかし、彼らが彼ら自身の存在を否定できない限り、
彼らの中では、彼らは現実の住人なのでしょう。
そんなことが気になった映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.605 / タイトル さ行 /  comments(1)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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- from 電車男。 -

勿論スターオーシャン3の元祖ですね。

2012.12.01.Sat / 17:09 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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