遠くの空に消えた  
2009.01.08.Thu / 21:08 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




誰もが皆、奇跡を信じている。
そして、待っている。
自分自身が変われる瞬間を。
でも、待ってるだけじゃダメなんだ。
よく、考えろ。友だちの為に何が出来るのか?
昔、友だちをかばい切れなかった父親。
しかし、息子に、その想いを託し、息子は奇跡を起こす。
奇跡を信じて奇跡を起こした人々を描いた映画。


転校をきっかけに自分が変われると思っていた亮介。
いつかは父親が迎えに来てくれると思っていたヒハル。
父親に強制された結婚式を控えているサワコ先生。
弟を待ち続ける赤星。
村の友だちに裏切られ、心を閉ざしてしまった亮介の父親。
皆が奇跡を信じている、そして、待っている。
自分が変われる瞬間を。
自分が変われるかもしれない、そう思っていた亮介。
しかし、亮介が変わって欲しかったのは亮介の父親。
いつからか心を硬く閉ざし、村をつぶそうと考えている父親。
そんな父親が変わることを信じたかったのだろう。
父親を信じようとするヒハルを亮介が否定しなかったのは、
きっと、それが正しいことだと感じ、そして、
羨ましくもあったのだろう。
しかし、ヒハルは知っている。父親は帰ってはこないことを。
信じたい、そして、信じている。
しかし、それが不可能であることも、分かっている。
けれど、奇跡を信じている。

父親が決めた結婚相手を生理的に受け入れられないサワコ先生。
空から来た男はサワコ先生の願望なのだろう。
この状況から逃げ出したい、しかし、逃げ出せない。
帽子を探させて婚約者を煙に巻いても、それはなにも変わらない。

かつては友情を信じていた、しかし、裏切られた、亮介の父親。
硬く心を閉ざし、村など無くなれば良いと、うそぶく。

きっと、皆が奇跡を信じている、そして、待っている。
自分が変われる瞬間を。
でも、待っているだけではダメなのだろう。
よく、考えろ、友だちの為になにができるのか?

公平の父親は、長い年月をかけて、友達が嘘つきでないことを証明した。
友だちを信じたいと願った想いが奇跡を生んだのだろう。
その奇跡が、亮介の父親の凍った心を溶かしたのだろう。

公平もまた、考える。友だちの為に出来ることを。
そして、繰り広げられる大作戦。
公平たちが起こした奇跡が、
工事の遅延までをも生んだのは出来すぎなのだろうが、
ヒハルの心には十分に届いたのだろう。
ヒハルはもう、父親を待つことを止めるだろう。
なぜなら、その替わりに、素晴らしいものを手に入れたのだから。

そして本当に起こった奇跡。
赤星は弟の元に行けたのかもしれない。
サワコ先生は、もう逃げることを止めるだろう。
受け入れるにしろ、断るにしろ、
自分の人生を大切に生きることだろう。

美しい風景や子供たちのいたずら。
田舎ならではの風景が散りばめられていて、
見ていて楽しいものの、鼻血はやりすぎた気がする。

詰め込み過ぎた感のある映画。
そのため、かなりバランスも欠いている。
しかし、行定監督は、それでも詰め込みたかったんだろう。
そんな強い意志をも感じる。
だからこそ、ひきつけられる何かをこの映画からは感じる。
きっと、こじんまりとまとまって創られたのであれば、
感じはしない魅力を、この映画は持っているように思える。

奇跡を信じて奇跡を起こした親子を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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