パニック・ルーム  
2003.05.02.Fri / 23:48 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

パニックルームとは
持ってしまったが最後
あれば、あったで困り物
なければ、ないで困り物

この映画の評価も難しい
すばらしい所も沢山あれば
おそまつな所も数多くある

本当に、困った映画


お金が欲しい3人組。
身を守りたい親子。
たいていの場合、争いごととは、
感情の行き違いや利害関係の対立で発生します。
しかし、この映画の対立の発端は、これらに当てはまりません。
初対面である彼らに感情の行き違いはありませんし、
利害関係は、うまくやればの話ですが、どちらも同時に成立させることが可能です。
では、なぜ、彼ら全員は「パニック」へと陥ってしまったのでしょうか?
3人組にとって、予定外のことが発生したというのもあるかもしれません。
しかし、パニックルームの存在自体が、
彼らを、あのような状況に追い込んでしまったのではないのでしょうか?
絶対安全な場所であるはずの、あの部屋に入ってしまったために、
逆に閉じ込められて、双方ともに窮地に立たされるというのは、なんとも皮肉な展開です。

それでは、パニックルームがなければ、、、、
うまくやれば、双方丸く収まりますが、下手をすれば、親子は殺されてしまうかもしれません。

あったらあったで困り、ないならないで困る。
私には、それが、パニックルームのように感じました。

確かに、あの親子にとっては、引っ越し初日だから、
あのような状況が発生したとも解釈は可能ですが、
それが根本的な解決とも私には思えません。
警察に通報され、3人組が退散しても、パニックルームには、お金が残ったままなのですから、、
また、現実に即して、「れば」「たら」という理屈が出てきてしまうものには、
例え「れば」「たら」がうまくいっても、さらなる穴があるような気がしてなりません。

この映画には、もう一つそのような品物が登場します。
それは、銃です。
この映画の後半では、犯人側と親子の状況が入れ替わります。
犯人側がパニックルームに閉じ込められて、
ジュディー・フォスターが部屋の外で銃を構えて、
彼らを追い出そうと試みます。
以下は、その時の印象的な台詞です。
「あのアマ、なにをしようって言うんだ。」
「彼女は銃を持ってる。お前が持ってきたからだ。」

彼らにとって、銃を持ってきたことはよかったことなのか、悪かったことなのか、、
しかし、銃が事態を、より複雑にしていることには、間違いありません。

長々と書きましたが、
パニックルームは、持ってしまったが最後、困り物として
付き合っていかなければいけないんだなあ、と感じました。
(多分、この映画に対するまっとうな感想ではないのかもしれませんが、
 とりあえず、私が感じたままを記しておきます。)

映画自身の感想のことにも触れておきますが、
フォレスト・ウィテカーが、犯人側の一人を好演しています。
フィンチャー監督のカメラワークにも驚かされます。
パニックルーム内での、娘と母親の微妙な関係、
最初は父を嫌っていたような娘が、最後には先に父親を心配したり、、、
このあたりが、もっと前面に出てくれば面白かったと思います。
あと、3悪人ももう少し賢ければ、もっと面白くなるのにと思いました。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.68 / タイトル は行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.