歓楽通り  
2009.04.30.Thu / 18:26 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






頭の中で強く描いた幸福。
心の赴くままにつかんだ幸せ。
果たして本当に幸せなのは、
どちらなのだろうか?
そんなことを深く考えさせられる映画。


娼館で生まれたプチ・ルイ。
運命の女性を幸せにすることを夢見る男。
その人を幸せにするには、自分ではダメなのだ。
運命の男性を見つけなければ、、、
そんなことを強く願う男。

そして、プチ・ルイが出会った運命の女性、マリオン。
出会いの日から、マリオンに自分の人生を捧げるプチ・ルイ。
マリオンに夢を与え、
運命の男との出会いを与え、
チャンスを掴む機会を与え、、、

最初は、プチ・ルイさえ居ればよいと言っていたマリオン。
しかし、プチ・ルイの言われるままに従い、
運命の出会いを果たす。
お互いを強く愛し合う、マリオンとディミトリ。
マリオンが盲目的に幸せになるに連れて、
マリオンが浸っている幸福とプチ・ルイの描いていた幸福とは、
大きく隔たってゆく。
幸せになるために、
マリオンはディミトリと別れるべきなのか?
それとも一緒に居るべきなのだろうか?
しかし、マリオンの意志を尊重するプチ・ルイ。

キスをするマリオンとディミトリを、
果たして、どのような気持ちで、
プチ・ルイは見つめたのだろうか?
自分が強く思い描いていた幸せが、そこにある。
本当に幸せそうな二人。
しかし、一方で心にくすぶる複雑な思い。
プチ・ルイの心の中には、
嫉妬のような感情があったのではないのだろうか?

プチ・ルイの願いは、まさに子供のように純粋で幼ささえ感じる願いだ。
いつの日か、王子様がやってきて女の子を幸せにしてくれる。
しかし、大人になれば、そのような夢から覚め、
現実の出会いの中に、本能的に自らの幸せを求めてゆく。
しかし、大人になり損ねたプチ・ルイ。
心では頭の中で描いてきた、純粋な幸せに対する思いを捨てず、
しかし、心の底では、本能による幸せを求めずには、
いられなかったのではないのだろうか?

しかし、プチ・ルイの純粋な気持ちは、マリオンを幸せにしてゆく。
けれど、最後に訪れる悲劇。
死にゆくマリオンを抱きしめたプチ・ルイ。
この時、プチ・ルイの子供の夢も終わりを告げ、
大人としての日々も始まったのでは無いのだろうか?
それは、大きな後悔とともに。

冒頭、この世界から足を洗って幸せになったのは、
マリオンだけだったと、つぶやく娼婦たち。
マリオンを幸せにしたのは、まさにプチ・ルイの愛情だ。
それが例え、子供のような夢であったとしても。

頭の中で強く描いた幸福。
心の赴くままに掴んだ幸せ。
果たして本当に幸せなのは、どちらなのだろうか?
そんなことを深く考えさせられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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