永遠のこどもたち  
2009.05.07.Thu / 18:53 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






いくら我が子を愛していても、
我が子に愛情を注いでいても、
本当の子供の姿を捕まえるのは難しい。
そして見失うのは簡単だ。
見失った我が子を捕まえるのに、
九ヶ月を費やしてしまった母親。
本当は単に一緒に遊んで欲しかった息子。
そんな息子を、
やっとの思いで捕まえた母親を描いた映画。

ピーターパンをモチーフとして、
宝探しに勝つことができたのなら、願いが叶うというラスト。
哀れな幸せと、不気味な悲しみに満ちた映画。



養子として引き取った息子、シオン。
先天的に病に犯され、
寂しさの為なのか、空想の友達を持つ子供。
問題を沢山抱えている子供ではあるが、
しかし、シオンに精一杯の愛情を注ぐ両親。
新しい環境。ホームという新しい試み。
順風満帆に見える新生活。
しかし、シオンの心理状況はとても不安定。
ついにシオンは自分自身の秘密を知ってしまう。

ホーム開設の為の大事な日。
招待客に気を取られる母親。
しかし、母親に自分とだけ遊んでほしいと願うシオン。
そして、二人の行き違いが、悲劇を生む。

九ヶ月の間、母親はシオンを探し続けた。
そして、ホームで過去に起こった悲劇を知る。
しかし、シオンは見つからない。果たして愛するわが子はどこに?
けれど、実は答えは目の前にあったのだ。

最後に母子が交わした会話。
「トマスの部屋に行こう。」
そういって母親を遊びに誘うシオン。
そこにシオンの居場所への答えはあったのだ。
トマスの部屋にたどり着くための宝探しゲームのヒントも、
きっと九ヶ月前にシオンが用意したに違いない。
母親に平手打ちされても、しかし、
本当は母親に振り返って欲しかったのだろう。
しかし、母親が、その想いにたどり着くために費やした九ヶ月。
時間は無情にも待ってはくれなかったのだ。

宝探しゲームに勝った母親は、その願いを叶える事ができた。
ホームで子供たちの世話をすること。
息子と幸せに暮らすことができること。
そして憎みあっていたと思われたトマスと他の子供たちも、
その世界では平穏で仲良く暮らしている。
もしかしたら、彼らが憎みあっていたというのは、
大人の世界の思い込みであったのかもしれない。
大人にとっては、子供は理解するのが難しい。
それはピーターパンの物語が示しているが如く。

哀れな幸せと、不気味な悲しみに満ちた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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