ゴーヤーちゃんぷるー  
2009.10.22.Thu / 10:30 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






現実を見ず、現実から逃げていた少女。
母親の愛情、父親の死、友達との友情。
現実を見なければ、全てはむなしく、
実感の伴わないものとなる。
しかし、現実を、その目で確かめれば、
一つ一つの事柄は意味を持ち、輝き始めるのだろう。
そんな目でなければ、この世の本質はつかめない。
命は尊い。死んでしまえば、すべては終わり。しかし、
目には見えなくとも、命と命はつながっている。
それは終わってしまった命であったとしても。
現実を自身の目で確認し、
命の価値を悟った少女を描いた映画。


母親に捨てられて、父親の死を受け入れられない。
いじめの辛さを知っているにもかかわらず、友達をいじめてしまった。
心に負った傷のために不登校になってしまった少女、ひろみ。
現実との関係が希薄であり、さらに現実から逃げている。
部屋に閉じこもり、大人は自分を理解していないと嘆く。
しかし、ひろみも、また、現実を理解してはいない。
メル友であるケンムンに誘われ、母のいる西表島に家出する、ひろみ。
そこで目にする現実。
美しい花々。美しい海。
限られた命の尊さ。
そして、母親が子供たちに示す愛情。
いままで聞かされてきた母親との違いに戸惑う、ひろみ。
そんなひろみに、ケンムンが諭す。
俺が信じるのは自分の目、俺が尊敬できる大人の行動。
引き篭もっていたのでは何も分からない。
知ったかぶりして知ろうとしなければ何も見えない。
自らの目で確かめることが大切なのだ。

稲江さんが死んでしまって、わかったこと。
死んでしまえば全てが終わる。
だから、父親だって、もう戻ってはこない。
話をしたくても、もうできない。だから命は尊いもの。
本当は母親に名乗らないで帰るつもりだった。
でも、死んでしまえば、すべてが終わってしまうのだ。

魂は、まぶらう。
人は死んでも魂は残り、大切な人を、まぶらう。
だから、死んでゆく人に送る言葉は、さよなら、ではない。
今までのことを、ありがとう、であり、
そして、また会いましょう、なのだ。

現実を自身の目で確認し、
命の価値を悟った少女を描いた映画。


この映画を見た翌日に、逝ってしまったタレちゃんに捧ぐ。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.738 / タイトル か行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.