サブウェイ123 激突  
2010.01.21.Thu / 21:10 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






共に国に尽くして、しかし裏切られた男、二人。
方や一攫千金を目論み犯罪に走る男。
方や実直に自分の信念と生活を守ろうとした男。
人質の命と身代金を賭けて対峙する二人。
犯人は、悪の道に進もうとしながらも、しかし、
自らが進む道に空しさを感じ、
相手の実直さを羨ましく感じていたのではないのだろうか?
それは、すでに自分が失ってしまったものとして。
そして、二度と取り返す戻すことができないものとして。
そんな男の屈折した心情を描いた映画。



汚職により降格させられたウォルター。
サブウェイを乗っ取り、市場を操作し、一攫千金を目論むライダー。

二人の出会いは偶然なのかもしれない。
しかし、ライダーは次第にウォルターの経歴に魅かれていく。
「おまえは俺のヒーローだ。」
少年を助けるために罪の告白をしたウォルター。
ライダーはきっと、ウォルターという人間が、
ぎりぎりまで追い詰められた時、どちらを選ぶか知りたかったのだろう。
そして、ウォルターは罪の告白を選んだ。
それはまさに、ライダーが望んだ選択だったのだろう。
今の自分では、そんな選択は出来ない。
なぜなら、そんな純粋な気持ちは捨ててしまったから。
昔の自分ならば、同じ選択をきっとしただろう。
なぜなら、今のウォルターは、かつての自分の理想だから。

ライダーの過去に何があったのかは、詳細には語られてはいない。
しかし、市長と因縁があったこと。過去に刑務所に入っていたこと。
そんな事から、ライダーの目的は、身代金や相場での儲け以外にも、
市長への復讐があったのではないのだろうか?
始まってしまった復讐、だからこそ、もう二度とは戻れないのだろう。

巧妙な手口で逃走する犯人たち。
しかし、ウォルターの活躍で追い詰められるライダー。

復讐は果たした。大金も手に入れた。
頭で計算したとおりに自体は進行し、しかし空しい現実。
だからこそ、ライダーはかつての自分の理想に殺されたかったのだろう。

危険な任務から無事生還できたウォルター。
約束どおり牛乳を買って家で待つ妻の下へと帰る。
ライダーに、もし、牛乳を買って帰るべき相手が居たのであれば、
このように落ちてしまった人生を送らずにすんだのかもしれない。
ライダーの屈折した心情を描いた映画。


しかし、
現金を運ぶパトカーに、
「なぜ、ヘリコプターを使わないんだ。」
ラストに暴走する地下鉄に、
「そんなことは無い、あの車両には犯人が乗っている。」
という二つの台詞は妙に笑えた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.755 / タイトル さ行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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