不思議惑星キン・ザ・ザ  
2010.02.18.Thu / 22:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




さあ、みんなで
クー!


不思議惑星に迷い込んでしまった地球の男二人。
そこで繰り広げられる不条理。
いや、それは地球人にとっての不条理であり、
それらは、その星に住んでいる人々には当たり前のことなのだ。
そこで知りあった異星の男二人。
お互いの目的を主張しあい、その為に行動する、相容れない地球人と異性人。
しかし共に生活し苦労するうちに、芽生え始める友情。
それは腐れ縁というものに近いものなのだろう。
異文化故に理解できないと思っていたはずの人々。
しかし、そんな人々が感じた友情。
異世界のシュールさ、面白可笑しさも楽しい映画ではあるが、
彼らの友情が印象に残った映画。




気に入らないことはトコトン拒否をするウラジミール。
置いてある物を失敬するのが癖なバイオリン弾き、ゲデバン。
そんな二人が偶然迷い込んでしまった、不思議な惑星。
そこで知り合う異星人、二人。
ウェフは、奇妙な歩き方をする、この星では身分が高いチャトル人。
背の高いビーは、身分が低いパッツ人。
地球人もパッツ人ということらしいが、理由は、最後まで分からない。
激しい貧富の差。訳の分からない差別。不思議な音楽や踊り。
マッチが異常に高価であることも、とても不思議。
発する言葉、挨拶は、奇抜ながらも癖になりそう。

とても不思議で不条理な世界。
一寸先も予測ができないストーリー。
しかし、この世界観は破綻してはいない。
いい加減の様でいて、矛盾や破綻がないというのは見事。
もしかしたら、何かの風刺なのかもしれない。
しかし、それが分からなくても面白おかしく感じられ、興味をそそられる世界。

ウラジミールが持つマッチを狙うウェフとビー。
地球になんとしても帰りたいウラジミールとゲデバン。
お互いを利用し、利用され、騙し、騙されて、しかし
助け合い困難を乗り越えてゆく四人組。

地球に帰ることができる絶好のチャンスを迎えたウラジミールとゲデバン。
しかし、気がかりは自分たちの嘘で捕まってしまっているウェフとビー。
二人の為に、せっかくのチャンスを逃す、ウラジミールたち。
逆に、ウラジミールたちの為にサボテンになってしまうことを覚悟で、
地球へ帰ろうとするウェフとビー。

しかし、迎えるハッピーエンド。
今まで育ってきた文化、しきたり、それはまったく違う。
お互いが相手の星で生活することなど、できそうにも無い。
しかし、別れ際になって感じる、さみしさ。
友情というよりは、腐れ縁に近い感情なのかもしれない。

時間をさかのぼって地球に帰ってきた二人。
時間をさかのぼったことで異世界でのことなど、忘れてしまったのだろう。
しかし、体が覚えている、あの世界での出来事。
そして、思い出す、あの時の懐かしい思い。
お互いを見つめ合い、お互いの存在を思い出すウラジミールとゲデバン。
そして空を見上げるウラジミール。
きっと懐かしく思ったのだろう、異星にいる友人たちのことを。

異文化故に理解できないと思っていたはずの人々。
しかし、そんな人々が感じた友情。
異世界のシュールさ、面白可笑しさも楽しい映画ではあるが、
彼らの友情が印象に残った映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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