奈緒子  
2010.02.25.Thu / 16:20 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






この世界には、如何ともし難いことがある。
どのように解決していいのか分からない事も多い。
過去からの因縁。
才能や能力の欠如。
大切な人の死。
仲間たちとの反目。
それらは。確かにどんなに努力しても、
解決はしないのかもしれない。
しかし、諦めたのならば、そこで終わり。
そこが限界だと思い込んでいるのは弱い自分。
方向があっているかどうか分からないが、
何とかしようと、がむしゃらに挑んでいった若者たち。
そんな彼らの姿を描いた映画。




事故によって父を失ってしまった雄介。
その事故の原因をつくってしまった奈緒子。
その事故は確かに昔の事。頭では分かっている。
もう、恨んでいない、というのは本心なのだろう。
しかし、奈緒子の差し出した給水のための水を、
受け取ることが出来なかった雄介。
心の中では、整理がつかないでいるのだろう。
この時の、スローモーションで映し出された奈緒子の表情がとても切ない。
駅伝は仲間で走る競技。
しかし一人飛びぬけた才能を持つ雄介に対して、
皆がついてはこれない。
逆に雄介を妬み、反発する仲間達。
雄介についてはいけない自らの才能に諦めを感じる吉崎。

雄介を父親のように育てた西浦コーチ。
雄介にとっては大切な人。しかし、余命いくばくも無い。
生きている間にコーチの自分たちの勝利の姿を見せたい。
コーチの為に走ろうとする雄介は、一人から回りし、仲間から疎まれる。
しかし、西浦コーチは、それを見ても何もすることが出来ない。

映画の冒頭、奈緒子の父親は、
「この世には、どうしようも無いことがある。」
それは事実。解決したくても方法すら判らないことは多い。
だからと言って諦めるのか?
それとも若さに任せて、がむしゃらにかんばるのか?

遂に始まる北九州駅伝大会。
皆が、さまざまな問題を抱え、解決できないで迎えてしまった当日。
誰もが、何とかしたかったと考え、しかし、方法さえも分からない。
懸命にもがき、苦しみ、挑んでいった結果、最後に、もたらされた幸せな結末。
それは優勝した、ということだけではない。
自身に打ち勝った者、やるだけやって満足した者、自身に素直に向き合えた者。
抱えていた問題は解決は、していないのかもしれない。
それは永久に不可能なことなのかもしれない。
しかし彼らは今よりは、より高い所にたどり着けることができることを知ったのだろう。
なぜなら、苦しみを味わった分だけ、人は強くなれるのだからから。

自身が抱える様々な問題を何とかしようと、
目を背けずに、がむしゃらに挑んでいった若者たち。
そんな彼らの姿を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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