2010.04.01.Thu / 21:04
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
隔離される者だちと隔離する側。
切り捨てられる者たちと切り捨てる側。
そして、殲滅される側と殲滅する側。
しかし、彼らとの間に何かしらの絆が存在する以上、
それらは簡単には、いかない。
たとえ軍隊がコード・レッドを発動しようとも、
感染者は隔離の網をすり抜けて、
忘れることも、切り捨てることも、できはしない。
常ならば大切にしたい人と人との絆。
しかし、その絆を捨てきれず最悪の結果が訪れる。
観ていてとても後味が悪い映画。
あの惨劇が始まってから28週間がたった現在。
ウィルスの感染者は死に絶え、平和が戻ったロンドン。
しかし、再建の為の希望や熱気には、程遠く、
けれど、恐怖におびえているという訳でもない。
早く、あの忌まわしい過去を忘れたい。
皆、そう考えているように感じる。
おちゃらけてふざけ合う、警備に着く軍人たち。
都市で不自由なく暮らす人々。
そんな彼らを見ていると、緊張感とは程遠い。
しかし、微妙な雰囲気を彼らからは感じる。
あの惨劇を疎み、早く忘れたい。
そして今は、安心なんだと信じたい。
そんな雰囲気を感じる。
ゾンビ映画の何が一番怖いのか。
それは親しき人々が豹変し、自分たちを襲うこと。
そして、彼らを殺さなければ自分たちは生き残れないこと。
それは究極的な決断。
利己的にならなければ生き延びれない。ためらえば殺される。
助けたい人を見殺しにして、
それまで愛していた人を殺さなければ、生き残れない。
それが、とても残酷で怖い。
人は簡単には絆を断ち切れない。
五日も前に居なくなった恋人を待ちわびる女性。
遠くに居る息子を想ったのだろうか、
少年を助ける為に犠牲になった母親。
母親の写真が欲しかっただけの息子。
愛していたはずなのに見捨ててしまった妻に謝りたい父親。
感染者と知りながらも唯一の肉親になってしまった弟をかばった姉。
そして、やはり息子のことを考えたのだろう、
子供たちを見捨てられなかったヘリコプターのパイロット。
絆を捨てられないばかりに、ウィルスの感染は止まらない。
軍隊がコード・レットを実行に移し、
街は焼かれ、ガスが蔓延し、人々が死んでゆく。
それは非情なる決断。ウィルスを止めるには他に方法はない。
しかし、全ての人は、同じように非情になりきることは出来ない。
だから、ウィルスを止めることは出来はしない。
最後に訪れる最悪の結末。
姉弟は、人類に残された最後の希望であったはずだ。
それを守るために死んでいったドイルとスカーレット。
しかし、彼らの犠牲も最悪の結果を生んでしまう。
やはり人は利己的に振舞わなければ生き残れないのか?
それは、ウィルスがあっても、なくても。
なんだか、とても後味が悪い映画。
都市で不自由なく暮らす人々。
そんな彼らを見ていると、緊張感とは程遠い。
しかし、微妙な雰囲気を彼らからは感じる。
あの惨劇を疎み、早く忘れたい。
そして今は、安心なんだと信じたい。
そんな雰囲気を感じる。
ゾンビ映画の何が一番怖いのか。
それは親しき人々が豹変し、自分たちを襲うこと。
そして、彼らを殺さなければ自分たちは生き残れないこと。
それは究極的な決断。
利己的にならなければ生き延びれない。ためらえば殺される。
助けたい人を見殺しにして、
それまで愛していた人を殺さなければ、生き残れない。
それが、とても残酷で怖い。
人は簡単には絆を断ち切れない。
五日も前に居なくなった恋人を待ちわびる女性。
遠くに居る息子を想ったのだろうか、
少年を助ける為に犠牲になった母親。
母親の写真が欲しかっただけの息子。
愛していたはずなのに見捨ててしまった妻に謝りたい父親。
感染者と知りながらも唯一の肉親になってしまった弟をかばった姉。
そして、やはり息子のことを考えたのだろう、
子供たちを見捨てられなかったヘリコプターのパイロット。
絆を捨てられないばかりに、ウィルスの感染は止まらない。
軍隊がコード・レットを実行に移し、
街は焼かれ、ガスが蔓延し、人々が死んでゆく。
それは非情なる決断。ウィルスを止めるには他に方法はない。
しかし、全ての人は、同じように非情になりきることは出来ない。
だから、ウィルスを止めることは出来はしない。
最後に訪れる最悪の結末。
姉弟は、人類に残された最後の希望であったはずだ。
それを守るために死んでいったドイルとスカーレット。
しかし、彼らの犠牲も最悪の結果を生んでしまう。
やはり人は利己的に振舞わなければ生き残れないのか?
それは、ウィルスがあっても、なくても。
なんだか、とても後味が悪い映画。