2010.04.22.Thu / 19:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






この世界には、さまざまな甘い罠があり、
人は簡単に、中毒という罠にはまってしまう。
それは、自身の人生に、生きがいも見出せず、
空虚であればあるほど、簡単に、はまってしまうのだろう。

いつでも止められると思っていた。
しかし、相手は想像以上に強敵で、
止めるどころか、身を滅ぼすまで浸ってしまった。
麻薬というものの、恐ろしさ。

4人の人間が思い描いた夢、その果てを描いた映画。
そして、中毒が人の人生を如何に狂わせるのか、
麻薬が人を如何に破壊してしまうのか、
それを残酷なまでに描いた映画。





人生に特に大きな目標も生きがいもなかった四人。
しかし、動機が曖昧な夢を持っている。
テレビに出たかったサラ。
自分の店を持ちたかったハリーとマリオン。
金持ちになりたかったタイロン。
しかし、夢を実現するための方法が、
いつしか目的へとすりかわってゆく。
この世の中には簡単に中毒になれる物が沢山ある。
テレビ、甘いデザート、美味しい食事、成り上がること、
人から褒められる事、大金を手にすること、そして麻薬。
自身の人生が、ある程度確立されていれば、
麻薬以外とは、ほどほどに付き合えるのかもしれない。
しかし、自身の人生が空虚であればあるほど、
それらに簡単にのめりこみ、生きがいとなってしまい、
中毒となり、あとには引き返せなくなるのだろう。
しかし、この映画の恐ろしいところは、
誰しもが自身の人生に多少でも空虚さを抱えていて、
だからこそ、中毒の罠にはまってしまう可能性を持っているところなのだ。
彼らと自分は違う、と断言できないところが本当に恐ろしい所なのだろう。

最後には、あっという間に人生が転落してゆく。
しかし、四人の中で刑務所に入れられたタイロンが、
一番不幸が浅いように感じるのは、なんともいえない皮肉だ。
中毒が人を如何に破壊するか、それを残酷なまでに描いた映画。


後は余談ですが、、、

サラとハリーたち若者の物語のどちらかに的を絞った方が、
より、恐ろしい映画になったようにも感じる。

表現方法は、当時では斬新だったのかもしれないが、
今見ると、斬新さはあまり感じられなかった。
しかし、奇妙なテンポとリズムを持った映画であり、
そして、それが効果的に、
映画が持つテーマを表現するのに使われていたようにも感じる。
そして、男優陣よりは、女優陣の演技が凄まじい映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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