バタフライ・エフェクト  
2010.05.06.Thu / 22:24 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






あの時、こうしておけば、、、
それは誰もが願い、しかし、決して果たせぬ願い。
しかし、この願いが叶うことができたのなら、
人は本当に幸せになれるのか?
そんな欲望に取り付かれ過去を何度も変えようとした男。
しかし、その試みは、ことごとく失敗してしまう。
過去の一部を変えたからといって、
皆が得られる幸せの総量は変わらないのかもしれない。
複雑に絡み合った過去を変えようという試み自体、
人間にとっては無謀な試みなのかもしれない。
そして、過去を未練がましく振り返るのではなく、
未来を生きることが大切なのだろう。
そんな事が印象的な映画。



幼い頃の記憶の一部が欠けているエヴァン。
しかし、自分には過去を見ること、
そして変えることができる能力があることに気づく。

エヴァンにとっては初恋の相手であったケイリー。
しかし、今の彼にとっては過去の人。
長い間、連絡も取ってはいなかったのだろう。
相手の事情も考えず、過去の話を蒸し返し、
結果、ケイリーは自殺してしまう。
その後、過去を変え皆を幸せにしようとするエヴァン。
しかし、その試みはすべて失敗してしまう。

過去というものは、
人の想い、歴史、さまざまな出来事が複雑に絡んで出来ている。
その一部だけを変えれは皆が幸せになれるという考えは、
人の思い上がった考えであり、
人の知恵を超えた試みなのだろう。

最初の人生では、ケイリーはすでに過去の人であったはずだった。
しかし、ケイリーとの幸せな人生を経験してしまい、
そんな可能性があったことに気づいてしまったエヴァン。
確かに彼は皆が幸せになれる未来を求めてはいた。
自分がしてしまった過ちを取り戻そうと努力し、
自分だけが犠牲になる未来であれば、受け入れようともした。
しかし、ケイリーとの仲をもう一度取り戻したい。
そんな気持ちも捨てられずにいたのではないかと思えてならない。

最後にエヴァンが取った選択肢。
それは、ケイリーの命を救う為、ケイリーとの人生を諦めること。
そして、二度と過去に干渉をしないこと。
確かに切ないラストシーンではある。
しかし、もともとのエヴァンの最初の人生では、
エヴァンはケイリーを諦めなければならない人生を送り、
連絡も取らないままに今にいたったのだから、
結局のところ、自身が歩んできた最初の人生に戻ったと言えなくもない。
そういう意味では、エヴァンの悲劇は、
過去を変えられる能力をもったことよりも、
別な人生を経験してしまった、
ということにあるのだろう。

過去を未練がましく振り返るのではなく未来を生きよう。
そんな事が印象的な映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.789 / タイトル は行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

エヴァンはたまたま特別な能力を持っていたために、
別な人生を経験する事ができて、
結果それが悲劇になってしまいましたね。

「あの時、こうしておけば・・」って誰もが考える事なので、
そこを上手く突いた設定の話でした。
私もいろいろ後悔があるけど、どうしようもないですもんね~(^▽^;)
未来を生きるしかないですよね。

2010.05.08.Sat / 08:14 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

タイムトラベル映画は郷愁をそそられる感じの映画が
多いのですが、この映画もそんな感じでした。
なんか、手に届きそうで、でも本当は届かない、
そんな映画が多いですね。

けれど、それは未練なのかもしれませんね。
やはり、YANさんの言うとおり、
人生、やり直したら、より良いものになるとは限りません。
一度きりの人生だから、一生懸命やろうって、価値があるんです。
ってことですね。

それじゃ、また。

2010.05.08.Sat / 21:23 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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