おと・な・り  
2010.06.03.Thu / 15:45 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






隣人が発する生活音。
そんな音から想像できる、その人の生活、習慣。
そんな習慣から想像できる、その人の嗜好、人となり。
そんな中から見つけた、自分にとっての相手の好ましいところ。
そして理解できる、その人自身。
発する音から、相手を理解し、恋に落ちた二人を描いた映画。



人生は何が正しくて、何が間違っているのかは、
簡単には分からない。
一見正しいと思われることが、実は間違っていたり、
自分の知らない事が沢山あったり、
人によって正しいことが違ったりと、
正しいことを見つけるのは、結構大変だ。
だから迷ってしまう。
ユルそうでいて、堅い信頼で結ばれているシンゴと聡。
何時までもモデルを続け、
そこそこに雑誌などの仕事を二人で続けるのは、
二人の友情と未来のためには、選択肢としては、ありなのかもしれない。
シンゴには聡が必要なのだから。
けれど、そろそろ二人は別な道を歩むべき時が来たのかもしれない。
しかし、そんな事実から目を背け、シンゴを理由に、
今に留まろうかと迷っている聡。
けれど、シンゴはすでに自分の道を歩み始めている。

突然の告白に揺れる七緒。
それを大切にするようにと諭す、仕事仲間。
恋愛が大切か、仕事が大切なのか?
なんとなく恋愛も大切なのではないか?
迷い始めたときに知る本当の事。
そして、花を大切にするとはどのような事なのか?
そんな事にも明確な答えを見つけられないでいる。
だから、苛立ち、ショックだったのだろう。


隣の部屋から聞こえてくる音。
そんな音から想像できる相手の生活や習慣。
コーヒーの入れ方、趣味や嗜好、食事から職業まで。
そして、孤独を抱えながらも夢を追い求めている事や、
さらには、悩みを抱えている事までも、
理解できるのであろう。

それらは、あたかも、
飾られた花から、その花を飾った人の想いが想像できるかのごとく。
飾られた写真から、その写真を撮った人の想いが想像できるかのごとく。

そして、自分は一人ではないということを、その音から感じられた時、
悩みを抱えながらも夢を目指すことが出来るようになるのだろう。
人生に迷いながらも生きなければならない。
しかし、そんな人は自分だけではない。
そんなことを隣人の音から感じられた時、
親しみ以上の感情が起こるのも自然なのかもしれない。

最後の最後にめぐり合う二人。
そこに驚きの感情は、ない。
なぜなら二人共に、お互いが発する音から、
お互いを良く知る仲なのだから。
ラストクレジットでの会話が、本当に幸せそう。
発する音から、相手を理解し、恋に落ちた二人を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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