パッセンジャーズ  
2010.07.01.Thu / 16:47 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






サスペンス映画としては展開がゆるく、突っ込みどころ満載であろう。
ミステリー映画としてはオチ自身が使い尽くされている。
しかし、人は死を如何にして向かえ入れるのか、
そんな死生観を描いた映画としてならば、
幸せを感じることが出来る映画。
死に逝く者の未練、しかし幸福な死後の未来。
そんな世界を信じることができれば幸せだ。
そんな死生観を描いた映画。



クレアは、実務経験が無いセラピスト。
104人の人間が死んでしまった飛行機事故により、
生存者5人のカウンセリングを任されることになった。
けれど、、、、
実はクレアはすでに死んでいる。
もしかしたら、この映画自身、
死ぬ直前にクレアが観た願望なのかもしれない。
もしくは、三途の川を越える前に観た願望なのかもしれない。

クレアが死ぬ逝く前に思った、この世に対する未練、そして願望。
自分は何も成さないままに死んでしまった。
学位はとったが、怖くて臆病にも実務には踏み出せなかった。
恋愛に関しても、振ったり振られたりした人はいたかもしれない。
けれど深く愛した人はいない。
姉とは喧嘩して最近では会話もなかった。
死に際して、未練を残したままでは、
やはり、死を受け入れられはしないのだろう。

全てが叶ったわけではない。うまくいったわけでもない。
しかし、自身の願望を行動に移すことができたクレア。
そして、自分を迎えに来てくれた親しき人々。
新しくできた恋人。
彼はきっと自分の死を知った後でもクレアを待っていたのだろう。
最後に本当の気持ちを姉も知ることになる。
そうやって自身を死を受け入れられたのだろう。

自分が死んだ時、親しき人が迎えに来てくれる。
親しき人が死んでしまった時、自分が迎えに行くことが出来る。
まだ死にたいとは思わないが、
死んだ時に、そんな世界が待っているのであれば
それは、とても幸せなことだと思う。

最初は、飛行機事故の隠蔽を暴く映画かと思った。
けれど、展開が遅く、突っ込みどころも多い。
オチも途中から推測は可能だ。
しかし、人は死を如何にして向かえ入れるのか。
死に逝く者の未練、しかし幸福な死後の未来。
そんな世界を信じることができれば幸せだ。
そんな死生観を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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