心の旅  
2010.07.01.Thu / 16:57 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






勝てば正しい。
それを実践してきた男が、
ある事件に巻き込まれ記憶を失ってしまう。
しかし、記憶を失う以前から、
実は、彼は自分という人間を失っていたのだ。
それに気づいた男。
そんな男が自分を取り戻すまでを描いた映画。



敏腕弁護士であるヘンリー。
どんな手を使ってでも勝ってしまえば、それは正義。
それは、本当は病院の医療ミスであってもさえも。
そして、それは娘に対してでさえも。
しかしヘンリーは事件に巻き込まれ記憶を失ってしまう。

長くて辛く、心細いリハビリ。
それでも徐々に昔の自分を取り戻してゆくヘンリー。
歩くこと、しゃべること、字を読むこと。
しかし、どうにも取り戻すことができない、
記憶を失う前の自分自身。
なぜ、ヘンリーが記憶を失う前の自分を取り戻せないのか?
人伝に聞かされる自分の事。しかし、それに違和感を覚える自分。
家では仕事しかしない。家族を省みない。
間違っていても、他人が苦しむ結果でも、裁判を勝つことが最優先。
多分、ヘンリーは心のどこかで、以前の自分には戻りたくはないと、
思っていたのだろう。
そんなヘンリーの背を押す、ブラッドリー。
「人の言うことなど気にするな。
 今にきっと自分が見えてくる。」
かくしてヘンリーは彼の人生の転機を受け入れたのだろう。

記憶をなくす前のヘンリーは、
仕事を成功させ、成功したことにより、更なる成功を求め、
何のために成功を目指すのかすら分からなくなり、
最後には、自分を失っていったように感じる。
記憶が無くなり、人生がリセットされ、そんな過ちに気づいたヘンリー。
しかし、記憶がなくなるという事件が無かったのなら、、
ブラッドリーというトレーナーに巡り会わなかったのなら、、
彼は変わることができなかったかもしれない。
自分を見失うことの容易さ、それを取り戻すことの難しさ。
しかし、自分を再び取り戻すことの素晴らしさ。
ヘンリーが自分を取り戻すまでを描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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