ユメノ銀河  
2010.09.02.Thu / 20:40 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






身の破滅と知っていても危険に憧れる。
友人を殺した男だとしても魅かれてしまう。
引き返せないと分かっていても非日常に浸ってしまう。
陶酔によってもたらされる生きているという実感。
それは少女には甘美な麻薬なのかもしれない。
安定した日常よりは、
危険な非現実を選んでしまう少女の性を描いた映画。



憧れて女車掌の職に就いたはずだった、トミ子。
しかし、憧れは幻想。
かっこいいと信じていた女車掌は、
運転手にこき使われるだけの存在。
夢破れて、つまらない日常を惰性で生きているトミ子。
奇妙な死に方をしたトミ子の友人。
そして広まる奇妙な噂。
新しく組んだ運転手はとても優しくハンサムな男。
しかし、彼は友人を殺したかもしれない男。

友人の死の真相を暴くこと。
危険な男に惚れる事。
それらは命がけの行為。
そんな命がけの行為がトミ子のつまらなかった日常を
刺激的な非現実へと変えてゆく。

友人の手紙を燃やしながらも、燃やしきれず、
男に魅かれながらも、手紙を見つめては思いとどまる。
きっと、トミ子は自分で自分に酔っていたのだろう。
自分は、今、命を掛けて恋をしているという陶酔感。
そんな陶酔感が、
逆に生きているということを実感させてくれるという、危うさ。
これは誰にでも話していいという話ではない。
秘密を守ってくれる一番の親友にだけは話しておきたかった。
自分がギリギリのところで命を燃やしながら生きているということを。

最後には無理心中の道を選んだトミ子。
それが、もっとも相応しいラストなのだから。
けれど、生き残ってしまった。
愛する男の子供を宿しながら、、、
それも刺激的な人生なのかもしれない。

安定した日常よりは、
危険な非現実を選んでしまう少女の性を描いた映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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