ちょんまげぷりん  
2010.09.23.Thu / 22:14 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






家族が直面する様々な問題。
育児、家事と仕事の両立。
男性の役割、女性の役割。
子供に対するしつけ。
そして、やりがいのある仕事、人生。
それは現代特有の問題かもしれないし、
昔からあった問題なのかもしれない。
解決策があるようでいて、とても難しい問題。
それでも、家族がお互いを必要とすること。
大切な時間を一緒に過ごしたいと思うこと。
そんな思いに気づいた時、
それが問題の解決の糸口になるのだろう。
いろんなことがあったが、最後にはそこにたどり着けた三人。
家族の良さを描いたと言うよりは、
良い家族を描いた映画。



タイムスリップにより現代に迷い込んでしまった侍、安兵衛さん。

夫と離婚して、母と息子だけで暮らしている、ひろ子と友也。

偶然にも知り合い、一緒の生活を始めた三人。
その生活ぶりは時におかしく感じられはするが、
家族における様々な問題が浮き彫りにされる。

レンジでチンするだけのひろ子と友也の夕食。
仕事を抱えながらも定時で帰宅しなければならない、もどかしさ。
それは、一人で育児や家事と仕事を両立させることの難しさ。

現代人と侍との意識のずれ。
表向きの仕事と奥向きの仕事、男性と女性の役割。
そして子供に対するしつけ。
子供といえども一人前に扱うことの大切さ。
最初はうまく言っていた三人の共同生活。
しかし、安兵衛さんが働くようになり、
それもうまくはいかなくなる。

単に仕事がしたいだけだった安兵衛さん。
だからこそ、家事の作業も、とても手際が良く、
覚えも早かったのだろう。
なぜなら、安兵衛さんは、
何かをしたいという飢えた気持ちを抱えていたから。
けれど、心の奥底で考えていたのは、
何かをしたいという気持ちよりは、
誰かの、何かの役に立ちたいという気持ちだったのだろう。

仕事がしたかった、ひろ子さん。
元の夫に家事を協力して欲しかったのは、
家族で過ごす一緒の時間を、そして、家族というものの存在を、
大切にして欲しかったからなのだろう。
けれど、その気持ちは裏切られてしまった。
そして、今また、安兵衛さんにも裏切られてしまう。

一度はバラバラになりかけた三人。
けれど、友也を探すうちに、一つになる
タクシーでお互いに気持ちを告白する二人。
この時、3人は、本当に良い家族になれたのだろう。
しかし、元いた場所に帰らなければならなくなった安兵衛さん。


最後に将来の夢を「侍になりたい」と発表する友也。
自分を真剣に怒り、気遣い、一人前に扱ってくれた人。
友也にとっては、安兵衛は、兄であり父であり、
かけがえのない存在になったのだろう。
だから、最後に果たされる約束がとても嬉しく感じられる。


家族が抱える様々な問題。
なかなかに解決策などは簡単には見つからない。
安兵衛さんが、このまま現代に留まっていても、
問題は発生し続けたかもしれない。
けれど、一緒に居たいという自分たちの気持ちに気づいた三人。
その気持ちが重要なのだ。そして、
たとえ離れ離れになっても、それは良き家族なのだろう。
家族の良さを描いたと言うよりは、
良い家族を描いた映画。
* テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画 *
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