春、バーニーズで  
2010.10.07.Thu / 22:19 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






過去に大きな未練や後悔があるわけではない。
今の生活や仕事に大きな不満があるわけでもない。
そこそこに幸せな人生。
けれど、忘れていたはずの過去に再会し、
それ以降、心にくすぶる、別な時間、別な人生の可能性。
けれど、それらは妄想に過ぎない。
どんなに迷っても、現実を生きるしかない。
そして、現実は思ったよりは少しはやさしい。
妄想に囚われる心理、しかし引き返す気持ち。
そんな心理を描いた映画。



今の自分は自分で選んだ人生を歩んでいると考えていた。
けれど、いつの間にか、様々な責任を背負っている事に気づく。
仕事仲間や得意先の人は、別な人生を選んだ。
けれど、自分は、背負った責任を、途中では投げ出せない。
結婚相手も自分で選んだ。たとえ相手がバツイチであったとしても。
覚悟して決めたはずでは会ったが、やはり、気になってしまう。
元夫が子供に会いに来ること。
微妙に噛み合わない妻との会話。

楽園は、どこにある?
それは別な時間に。別な人生に。

バーニーズで出会った自分の過去。
あの時、もし、あのまま、あそこにいたのなら、、、
なぜ飛び出してきてしまったのか、理由すら思い出せない。


自分で選んだはずの人生なのに、
何かに縛られているように感じて、途方にくれてしまう。
それは、生真面目な男ほど、そうなのかもしれない。
些細なきっかけで、自分の人生は何かに縛られたと思い込み、
縛られたと感じた結果、未来が絶望的に閉ざされたと思い込む。
だから、別な人生を妄想してしまうのだろう。

時計は見つからなかった。
やはり、人生に別な時間など存在はしないのだ。
それは冷たい現実。

最後に妻から与えられた時間。
それは、妻からのやさしさ、いたわり。
それは自ら選んだ現実から逆に与えられる、やさしさ。
自身が考えているより、現実は暖かくてやさしいのだ。
だから、今の生活に戻ることができるのだろう

妄想に囚われる心理、しかし引き返す気持ち。
そんな心理を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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