白い船  
2010.11.18.Thu / 20:34 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




はっきり見えたわけではないけれど
何だかとっても幸せな気分
ただ船から手を振るだけなのに
どうして涙が出るんだろう


子供を大切にする地域の大人たち。
そんな想いに応えるかのように、
地域の伝統を大切にする子供たち。
そうやって、大切なものが受け継がれてゆくのだろう。
美しい自然とともに。

最後にお互いが手を振り合うシーン。
自分たちが住んでいる場所のすばらしさ。
自分たちが共に暮らしている人々との絆。
そして、如何に自分が皆に大切にされているのか、
そんな想いが凝縮された、とても幸せなシーン。

描写される自然の透き通るような美しさ。
脇を固める芸達者な俳優さん。
特に、大滝秀治さんは素晴らしい。

悪い人は出てこず、いかにも教育映画的な作りではあるので、
人によって、好き嫌いが別れる映画であると思われるが、
それでも、製作者サイドは、
こういう映画を作りたかったのだろうと感じる。

なんだか、とても幸せを感じてしまう映画。




全校生徒合わせて17名の学校に赴任してきた、静香先生。
しかし、生徒数が少なければ、理想的な教育が出来ると言うわけではない。
一人一人とキチンと向き合い理解すること。
その難しさに日々、悩んでいる先生だ。

クラスの生徒、好平が見つけた白い船。
あの船は、なんなんだろう。
そんな小さな好奇心が、周りの大人に育てられ、
大きな交流の輪へと発展してゆく。
「れいぼう らぶ」をまじかで見てみたい。
勝手に船を出して、「れいんぼう らぶ」を見に行く好平たち。
遭難し、多くの大人に迷惑を掛け、しかし無事に発見される。
けれど、大人は叱らない。逆に「頑張った、よく頑張ったなあ」と誉める。
本来であれば叱っても良い場面だ。
子供たちは自分たちが悪い行いをしたことをよく理解している。
荒い波に揺られる心細さの経験を通して、子供たちには良く分かった事だ。
だから二度と、こんなことはしないだろう。
逆に愛情を持って迎え入れるのが子供たちにとっては良いことなのだろう。
大人たちは、そんなことをキチンと理解できているのだろう。

ついには念願の「れいんぼう らぶ」に乗ることができた生徒たち。
それは子供たちにとっては大きな経験、幸せな体験。
そして自分たちに手を振ってくれる街の人々。
本当に幸せなシーン。

冒頭では、教育について悩んでいた静香先生。
けれど、生徒たちに教えられたのだろう。
頭で考えるよりは、心で生徒たちを感じること。
共に同じ想いを共有し、共に成長できること。
そして、卒業してゆく好平。
静香先生も、この時、自分の悩みから卒業できたのだろう。

なんだか、見ていて、とても幸せを感じてしまう映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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