3時10分、決断のとき  
2010.12.24.Fri / 20:00 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






自分の人生を、胸を張って生きる為に必要なもの。
それは、家族からの信頼、尊敬、
そして自分自身に対する誇り。
片足とともに、それらを失ってしまった、
けれど、それらを再び取り戻したかった男。
母親に捨てられ、それらを捨ててしまった、
けれど、そんなものを再び信じたかった男。

同じものを取り戻したかった男、二人。
共に戦い、最後には、共に取り戻すことができたのだろう。
そんな男二人の友情が熱い映画。



南北戦争で片足を失った男、ダン。
家族は彼が思っている以上に、ダンを蔑んではいない。
けれど、ダンは自分で自分のことを必要以上に蔑んでいる。
片足を失った本当の理由。
借金取りに何もできない自分。
そんな情けなさが自分を必要以上に責めている理由なのだろう。
母親に捨てられた男、ベン。
母親を信じたい気持ちと、
人間を信じられないという矛盾を抱えた男だ。

人は、結局最後には自分自身がかわいいんだ、
だからどんな奇麗事を言っていても、最後には無様にも自分の身を守る。
そして自分を裏切る、捨てる。
そんな偽善をダンは憎んでいる。
だから自身の欲望に従って勝手気ままに生きてきた。
けれど、それが自分が望んだ生き方ではないと、
心の底では分かっているのだろう。

そんなベンが、最後にはダンの想いを知ることになる。
それと同時に、自分の良心をごまかすことが出来ない、
家族に対して誠実な男が、
この世に存在していることを知ったのだろう。
それを知った時、ベンも救われたに違いない。

協力し、一大事を成した二人。
「良くやった」と誇らしげに笑うベンの笑顔が、まぶしい。
しかし、ダンは帰らぬ人となる。

ベンの部下たちはベンの本心を知らない。
そして、自分の本心を知らない男たちと仕事をしてきたベン。
それはベン自身がベンの本心を誤魔化して生きてきたからだ。
しかし、ダンという男の存在と本心を知ったベン。
ベンは、これ以上自身の気持ちを、
誤魔化すことが出来なくなってしまっていたのだろう。


同じものを取り戻したかった男二人。
共に戦い、最後には、共に取り戻すことができたのだろう。
そんな男二人の友情が熱い映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.846 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

自分への誇りや家族からの尊敬を取り戻したい
ダンの持ちはよく分かりましたが、
ベンのほうの気持ちの変化が理解し辛かったです。

なので、最後の部下に対する行動は、
やり過ぎのように思えて、どうもスッキリしませんでした。

でも男同士の触れ合う心が熱く描かれていて良かったです。
西部劇という世界にも合ってましたね。

2010.12.25.Sat / 17:47 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

 ベンの気持ちは確かに分かりにくい映画ですね。ベンがカッコよすぎたというのも理由かもしれません。
 今までは、冷静だったベンが母親の悪口を言われた途端に逆上するシーンがあったと思いますが、多分、それがベンの本心なのでしょうね。裏切った母親を、それでも信じたいと。

 あんなに健気に働いたのに、チャーリーの最後は、ちょっとかわいそうなきもしました。

 それじゃ、また。

2010.12.26.Sun / 00:29 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY
二人の男の渋い生き様を描いた西部劇。 男同士の触れあう心、父親としてのプライド、 そのあたりはカッコいいけど・・・ ラストはなんだか強引じゃない? 監督:ジェームズ・マンゴールド 製作:20...
2010.12.25.Sat .No406 / RockingChairで映画鑑賞 / PAGE TOP△

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.