2011.01.15.Sat / 11:58
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
豪華な俳優人ばかりなのに奇人しか登場しない。
話の顛末が気にはなるが、緊張感はない。
込み入ったストーリーなのに、意外と分かり易い。
そして、中身があまり無い。
とても不思議な映画。
そして、
自分の欲望を満たすことだけを考える、自意識過剰過ぎる人々。
しかし、彼らが考える以上に、彼らは周りが見えてはいない。
そんな人々の顛末を描いた映画。
オズボーン・コックスは、CIAを首になった男。
彼自身、自分は優れた捜査官だと思っていたのかもしれない。
けれど、アルコールに溺れ、
漏れても大丈夫なくらいの機密にしか触れなかった男。
首になった時のおおげさなセリフ。
妻の浮気にも気づいてはいない事実。
しかし、自分の暴露本が世間を震撼させると、勘違いしている男。
ハリーは女好きな財務省連邦保安官。
妻に浮気がばれているとは知らず、
しかし、CIAに尾行されていると勘違いしている男。
コックスの妻であるケイティは、
離婚の準備を着々と進めている。
しかし、ハリーに裏切られているとは、予想だにしない。
フィットネスセンターで働くリンダ。
全身整形をしなければ自分の未来は無い。
そして目の前にあるCDには、金になる貴重な情報がある。
密かに自分に想いを抱いている男の存在も、
CDの情報が、まったくの無価値であることにも思いが至らない。
欲望が強ければ、人は簡単に現実を見誤る。
そして、とても極端なことを妄想する。
それは、欲望が叶い幸せが訪れること。
それは、今の自分がとてもビックであるということ。
それは、自分がCIAに監視されているということ。
それは、自分が国際謀略に巻き込まれてしまったということ。
そんな妄想によって、暴走し、暴走した結果、
男たちは、命を失い、
女たちは、目的を達してしまう。
とても不思議な映画。
チャドを演じたブラッド・ピットの怪演。
最後のいたずらを誤魔化そうとするかのような笑顔がもの悲しい。
唯一、他人の為に行動し、
結果として命を落としてしまうテッドの悲哀。
この二人が居なければ、
誰にも、どの行為にも共感できそうにない、
ヘンテコ映画になってしまったかもしれない。
妻に浮気がばれているとは知らず、
しかし、CIAに尾行されていると勘違いしている男。
コックスの妻であるケイティは、
離婚の準備を着々と進めている。
しかし、ハリーに裏切られているとは、予想だにしない。
フィットネスセンターで働くリンダ。
全身整形をしなければ自分の未来は無い。
そして目の前にあるCDには、金になる貴重な情報がある。
密かに自分に想いを抱いている男の存在も、
CDの情報が、まったくの無価値であることにも思いが至らない。
欲望が強ければ、人は簡単に現実を見誤る。
そして、とても極端なことを妄想する。
それは、欲望が叶い幸せが訪れること。
それは、今の自分がとてもビックであるということ。
それは、自分がCIAに監視されているということ。
それは、自分が国際謀略に巻き込まれてしまったということ。
そんな妄想によって、暴走し、暴走した結果、
男たちは、命を失い、
女たちは、目的を達してしまう。
とても不思議な映画。
チャドを演じたブラッド・ピットの怪演。
最後のいたずらを誤魔化そうとするかのような笑顔がもの悲しい。
唯一、他人の為に行動し、
結果として命を落としてしまうテッドの悲哀。
この二人が居なければ、
誰にも、どの行為にも共感できそうにない、
ヘンテコ映画になってしまったかもしれない。