ザ・ウォーカー  
2011.01.27.Thu / 15:19 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






宗教は多くの争いを生み、多くの人々を殺してきた。
しかし、また、多くの人々を導き、生かしても来たのだろう。
それは、本に書かれている文章の価値ではなく、
その文章をいかに自分たちが理解し、自分の中に取り込んで、
実践してゆくのかに、掛かっているのだろう。

本を西に運ぶために、多くの人を殺し、
力無き人々を見捨ててきた男。
しかし、最後には本を棄て、目の前の女性を選ぶ。
それこそが、本を生かす、ということに繋がったのだろう。

日本人にはなじみが薄い、
宗教と、人の生き方を描いた映画。




核戦争で崩壊した世界。
その世界を一冊の本を西に運ぶ男。
西というよりは、その本に相応しい場所を探し求めているように思える。
けれど、目的の為には、邪魔をする者たちを躊躇なく殺し、
襲われている人々を、自分の道には関係ない、
といって見捨ててきた男でもある。
水源の場所を知り、街を支配している男、カーネギー。
ある一冊の本を求めている男だ。
水で人々を支配するだけではなく、人々の精神をも支配したい。
多分、カーネギーは神に成りたかったのだろう。

その本の正体。
多くの争いを生み、多くの人々が死んでしまった原因になった本。
しかし、多くの人々に生きる力を与えてきたのも、また事実なのだろう。
それ故に、その本を処分しようとした者がいた。
逆に、イーライのように本を守ろうとした者もいるのだろう。
そして、本のパワーのみを欲すれば、それは争いを生み、
多くの人々が死んでしまうことに繋がってゆく。


目的を第一に考えてきたイーライ。
しかし、最後に迫られた選択では、女性の命を選ぶ。
本の中身が頭に入っているから、だけではないだろう。
イーライは、本に書かれていることを実践することの大切さを理解したためなのだろう。
それは、多分、一人で旅をしていたのでは気付かなかったことかもしれない。
二人で旅をしたからこそ、気付いた事なのだろう。


ただ、やはり日本人(私だけ?)には、この本に対してなじみが薄く、
本が持つパワーと言われても、論理的には理解出来ても、
感覚的には理解しづらいように思われる。

また、イーライの秘密についても、
この本が生き残れたのは、誰にでも読める本ではなかったから、
という理由付け以上にインパクトは無く、
(有名な日本映画のある人物をモデルにした?)
逆に、目が見えていないとつじつまが合いそうに無いシーンもあって、
(鋭敏な嗅覚と聴覚で乗り切った?)
ちょっと説得力にも欠けてしまう。

このあたりがちょっと残念な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.857 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

この本って、どれだけ人間に大きな影響を与えてきたんでしょう。
本当にすごい存在なんでしょうね。
でもヤンさんも書いてらっしゃるように、
この本に馴染みがないから、
ちょっと引いてしまいました。
イーライは内容を理解するのに、時間がかかり過ぎでしょう(^▽^;)

デンゼルのイチのようなシャープな殺陣が
なかなかカッコ良く、そこは楽しめました。
イーライの秘密は、私も辻褄が合ってないように思いましたよ。(^^;

2011.01.28.Fri / 17:33 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんにちは。

確かにすごそうな存在なのに、
なんだかピンときませんでしたね。
しかも、毎日読んでいて記憶しているにも関わらず、
それでも殺生を毎日、簡単にしてしまうとは、(^^;

ちょっと見直そうとは思いませんが、
確かに辻褄が合いそうにもないシーンが沢山会った気がしますね。
銃避けたりとか(音で分かった?)。
銃撃ってたり。
相手の手の震えを見抜いたりとか、、(確か?)

それじゃ、また。



2011.01.30.Sun / 17:45 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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