ホノカアボーイ  
2011.01.27.Thu / 15:45 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




チャック開いてますよ


たとえ年をとったとしても、人の心の中に、
恋する気持ちが芽生えてしまうことがあるのだろう。
それが、おばあさんであったとしても。
この映画に登場する恋するおばあさんは、
とても可愛くて、お茶目で、キュート。
そして、それ以上に、
愛する青年の為に、自身の身の引き際を心得ている。

美しい自然、
おばあさんの純情、いじらしさ、そして、
おばあさんから青年が受け取った暖かさ。
それらの美しさが印象的な映画。




大学生のレオ。
とても穏やかで、おっとりしていて、
なんでも受け入れてしまいそうな青年。
都合が悪くなると黙ってしまうのは、
争い事が嫌いだから、なのかしれない。

ホノカアでのレオの生活は、
まるで、人生の夏休みのような印象がする。
日常の喧騒を離れ、穏やかな人々とのしがらみのない生活。
刺激もなく、とても退屈そうな生活に感じてしまう。
しかし、レオは、そんな生活を満喫できる青年だ。
いたずら好きな、お茶目なビーさん。
料理が上手で、とてもキュートなおばあさん。

レオに毎日食事をふるまうビーさん。
最初は単に気に入られたとか、
ビーさんが世話好きだとか、
一人で寂しいからとかと、
そんなように感じてはいた。
特に、食べ物の好き嫌いを直させようとしたり、
部屋まで食事を運んだりと、
あたかも孫とおばあさんの関係のようにも見えた。
しかし、実はビーさんはレオに恋していたのだ。
なんだか、この展開が微笑ましくも可笑しい。
黄色のワンピースをレオの為に着るビーさんがとてもチャーミング。

レオに恋人ができ、彼女をビーさんの家に招待するレオ。
ビーさんは、それをどのような気持ちで受けたのか?
寂しさ、諦め、しかし、それでもレオの彼女を歓迎したいと
考えていたのだろう。
ピーナッツを入れたのは、いじわるではないだろう。
ピーナツは本当は美味いということを彼女に知って欲しいという、
ビーさんの真心であり、ビーさんらしいお節介のようにも思える。
しかし、彼女は病院に運ばれ、レオはふられて、
ビーさんは目が見えなくなってしまう。

見えないはずの目で見ることができたムーンボー。
それは、奇跡が起こったということなのだろう。
それは、きっと、レオの優しさなのだろう。

沢山のロールキャベツを作り置きし姿を消したビーさん。
多分、ビーさんが生きていれば、
レオは何時までも自分のそばにいてくれるだろう。
でも、本当にそれはレオにとって、良いことなのか?
レオに恋していたビーさんの恋心は、
ムーンボーを見ることで満たされたのだろう。
そして、レオの為にビーさんは姿を消すことを選択したのだろう。

美しい自然、
ビーさんの純情、いじらしさ、そして、
ビーさんからレオが受け取った暖かさ。
逆にレオからビーさんが受け取った優しさ。
それらの美しさが印象的な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.858 / タイトル は行 /  comments(2)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from タケヤン -

「ホノカアボーイ」
いやぁ、ヤンさん、よくこの映画をチョイスしましたねぇ!
俺もこの映画を観たとき「これは掘り出し物だぁ!」と思いましたもん。
それにしてもこの倍賞千恵子さん、可愛かったですよねぇ。
絶対有り得ない年の差なんだけど、ひょっとしたら有り得るかもぉ?と
思わせてくれたチャーミングな倍賞さん、さすがでした。
「男はつらいよ」シリーズ初期の“さくら”にも劣らないです(笑)
ラストにレオが言う「ごちそうさま」という台詞には、いろんな想いが
詰まった「ごちそうさま」なんだなと感じました。
あと、先日亡くなられた喜味こいし師匠もいい味出してたし、
ホケーっとした松坂慶子さんも良かったですね。

「ラブリーボーン」
俺は、映像の面白さとは裏腹に、ラストのあまりの救いの無さに、
思わずドン引きしてしまったのですが・・・(汗)
あんな箱の中に閉じ込められたまま捨てられるなんて、
これじゃぁ天国にも行けないだろうなと・・・。
でも・・・そうですか、ヤンさんはシアーシャちゃんに
やられちゃったのですね?(爆)
なるほど、それは無理もありません(笑)
まさに透明感溢れる美少女でしたもんねぇ。
それにしても、犯人役の俳優さんはキモかった!(笑)

「瞳の奥の秘密」
これは久々に濃い映画でしたねぇ。
「簡単にいかないわよ」も印象に残りましたが、俺は捕まった犯人が
エスポシトに言う「彼に話しかけてくれるよう言ってくれ」みたいな
台詞がグサッときました。
相当長い間、人間としての生活を送らせてもらっていないというのに
戦慄すると同時に、愛する者を殺した犯人に対する深い恨みを
感じましたね。
しかしこの映画は、サスペンスと同時にラブストーリーでもあるので
そういうところが印象に残る作品ということになったんでしょうね。

あ、そうそう、2/5から第2回午前十時の映画祭が始まりました。
またしても観たい名画がいっぱい・・・あぁ、困った、どうしよう(笑)

2011.02.06.Sun / 23:20 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

タケヤンさん、こんばんわ。

相変わらずの遅レスですいません。

「ホノカアボーイ」
本当は、蒼井優さん目当てで見ました。
でも、出番はほんの少し。ちょっと残念。
それでも、倍賞さんが本当にチャーミングでしたね。
雰囲気を創るだけでも難しい役なのに、
まあ、見事に美しく役を表現してました。流石です。
最初は、孫のような青年と祖母のようなおばあさんの交流、
って感じかと思いましたが、
この展開に驚くやら、可笑しいやら、、、
これも倍賞さんの魅せる技ですね。
それゆえに、最後に黙って去ってゆくビーさんと、
去っていってしまったビーさんに「ごちそうさま」を言うレオが
印象的でした。
ありがとう、じゃなくて、ごちそうさま、
というのも良いですね。


「ラブリーボーン」
そうです、シアーシャちゃん目当てで観ました。
最後は、死体が見つかって犯人も逮捕でめでたしめでたし、
って感じかと私も予想していたのですが、
全然違いましたね。
西洋的というよりも東洋的な思想の映画のように思えました。
憎しみを超えて生きる(すでに死んでますが、、)というか、、、
映像美は、なかなか見事でした。

「瞳の奥の秘密」
これは、なんの前知識もなく、
ふらっと映画館に立ち寄って観た映画でした。
確かに深くて濃い映画でしたね。
そうそう、犯人の男の変わり果てたなれの果てが、
恐ろしくも、けれど、
本当は忘れたいのに未だに憎しみを忘れられないことに対する哀しみ。
いろんなことを感じさせられましたね。
あのような展開になるとは予想していませんでした。
それと目の写し方、
視線の投げ方がとても上手で印象的でした。

第2回午前十時の映画祭、近くでやってません。前泊しないと、、、残念。
ラインナップが、また魅力的ですね。うらやましいーーー。

それじゃ、また。

2011.02.13.Sun / 21:58 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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