2011.03.03.Thu / 14:04 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






彼らにとってのコレクションとは?
それは、彼ら自身のアート。
そして、彼ら自身の子供。
または、彼らの社交の結果。
あるいは、彼らの人生そのもの。

貪欲にもアートを愛し、
貪欲にもアーティストの思考とその変化の過程を求め、
彼らと交流した夫妻。
しかし、それはあくまでも自然に、普通に。
けれど、他人には真似ができない情熱によって。
この夫妻が近代ニューヨークのアートを育てたのだろう。
それは、まさに奇跡的な出来事。
そんな奇跡を自然に生み出した夫妻を描いた映画。




ハーブとドロシーは、ニューヨークに暮らす美術好きな夫妻。
しかし、集めた美術品は数千点にも上る、奇跡的なコレクター。
最初は、自らが絵画を描いていた夫妻。
しかし、自然とそれが、購入に変わっていった。
自分たちの思い描いていたアートを追いかけ、
アーティストと交流し、
彼らの芸術に対する思考の変化を追いかけ、
時に提案や意見を述べ、
間接的にも直接的にも制作過程にかかわることで、
自分たちの芸術品を創作していったのだろう。
まさに、彼らのコレクションは、彼らのアートなのだろう。

数千点に上るコレクションにも関わらず、
その詳細な情報を記憶している夫妻。
狭いながらも美術品の保管には、できうる限りの注意を払う。
そして、アーティスト自身の成長による作品の変化を楽しむ。
それは、さながらに、親が子供に注ぐ愛情の様。

誰とでも気さくに会話をする夫妻。
見知らぬ人たちとも、すぐにうちとける。
親しいアーティストとは、電話で連絡を取り合い、
その成功を、自分たちの事のように喜ぶ。
その結果、集めることができたでろう芸術品の数々。

アパートに持ち帰ることができること。
そして収納することができること。
自分たちの収入で購入することができること。
それらが、夫妻が持っている美術品を購入する時の条件。
その条件は、とても自然に感じられるものの、
けれど、やはり、普通の人には真似ができはしない。
特に夫妻が同じ価値観を共有しなければ、
このような事業は不可能なのではないのだろうか?
けれど、この夫妻からは、それを、
自然に、こなしているようにも感じられる。

決して我々には真似が出来ないかもしれない。
けれど、同じような志を持って人生を生き、
少しづつ、あくまで普通に、無理の無い範囲で積み重ねていけば、
少しは、この夫妻に近づけるのかもしれない。
そんなように思うことが出来る。
それが、なんだか、とても嬉しい気分にさせてくれる。


近代ニューヨークのアートを育てた夫妻。
それは、まさに奇跡的な出来事。
そんな奇跡を自然に生み出した夫妻を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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